ファンの失望考え、結婚発表せず…大問題に 誘われ大原麗子さん宅へ、もらった大切な言葉 話の肖像画 歌手・田原俊彦<22>
《印象に残っている女優として、大原麗子さんを挙げる》 出会ったころの大原さんは、本当にかわいかったですよ。家族ドラマ「妻の寝顔」で共演したんです。とても緊張して。なんたって、「大原麗子」ですよ! ウイスキーのサントリーレッドのコマーシャルで、「すこし愛して、なが~く愛して」と言ってましたね。本当にかわいかったです。 【写真】艶やかなパープルの照明のなか、キレキレの足上げを披露する田原俊彦 ある日、僕が原宿のジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)の合宿所から、ファンクラブがある場所に遊びに行こうと思って渋谷を歩いていたとき、車に乗った大原さんが僕を見つけ、「トシ、何をやっているの?」と声を掛けてきたんです。ビックリして「散歩です」と返答したら、何と「乗りなさい!」と言って、家に連れていってくれました。 大原さんの自宅に、(夫だった)森進一さんもいるのかと思ってビビった(笑)。実際にはいなかったけどね…。本当にすてきな方でした。 《大原さんから、恋愛や結婚に関し、大切な言葉をもらったことがある》 確か、次のような言葉です。「『人間』として生きていかなければ。プライベートの自分と、仕事をしている自分の両方がなければ、人生を半分しか生きていないことになる。好きな人に会いたい、お話ししたいという気持ちが大切なのよ」。お姉さまだったから、そのようなことを言ったんでしょう。 自分の中では、結婚する年齢は決めてましたよ。33歳までに、と思っていた。その年齢なら、「田原俊彦」というものをしっかり確立できているし、経済的にも、いろんな意味でも、いいんじゃないかと。 でもなぜ、33歳だったのかなとも思います。背番号「3」をつけたプロ野球の長嶋茂雄さんが好きだったから? 田原俊彦という漢字の字画が33画だから、というのもありましたね。 《意中の女性がいる中でも、別の女性とのスクープ写真を撮られることがたびたびあった》 僕は本当に、カメラマンの〝ターゲット〟だったんですよ。僕のところに来れば、〝女のにおい〟がするということでしょうか。 ま、独身のときは、遊べばいいと思いますが、付き合っていた本命の女の子は一体、どういう気持ちで見ていたんでしょうね。「どうもすみません」と謝るしかない…。