イタリア杯で優勝も暴挙の代償、アッレグリ監督が解任…ユヴェントスは“クラブの価値観に合致しない振る舞い”を批判 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ユヴェントスは17日、マッシミリアーノ・アッレグリ監督を解任したことを、クラブ公式サイトを通じて発表した。 【動画】レッドカードを提示されたアッレグリ監督の反応 アタランタ×ユヴェントス|ハイライト
今シーズン、第2次マッシミリアーノ・アッレグリ体制下の3年目でコッパ・イタリア優勝を果たし、3年ぶりとなるタイトルを獲得したユヴェントス。だが、クラブはローマで行われたアタランタとの決勝戦におけるユヴェントス指揮官の振る舞いを問題視し、シーズン終了を待たずにアッレグリの解任へ踏み切った。 ユヴェントスは、今年2月の首位インテルとの直接対決をきっかけに成績が低迷。リーグ戦では2位から4位まで転落するなど苦戦が続いた。アッレグリは約1カ月にわたって勝利から見放される中、日本時間16日のイタリア杯決勝へと臨むと、試合中からフラストレーションを露わにして主審らに対する侮辱的な発言などで退席処分を受けたほか、審判員指名権を持つジャンルカ・ロッキ氏やクリスティアーノ・ジュントリ氏らクラブ幹部、メディア関係者らにもふさわしからぬ振る舞いをして、ユヴェントスの優勝に水を差した。 ユヴェントスは、アッレグリの処遇を法的な面からも検討した結果、17日、トスカーナ人指揮官の解任を決定した。公式サイトでは「ユヴェントスは男子トップチームの監督マッシミリアーノ・アッレグリを解任したことを発表する。解任は、イタリア杯決勝の試合中および試合後における振る舞いによるもので、ユヴェントスの価値観やクラブを代表する者が見せるべき振る舞いに合致しないと判断した」と発表。アタランタ戦における指揮官の行動を批判した。 なお、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』などの現地メディアは、シーズン終了までU-19ユヴェントスを率いるパオロ・モンテーロが暫定監督を務める見込みであることを報道。また来シーズンへ向けて、日本時間21日のセリエA第37節で対戦するボローニャの指揮官チアゴ・モッタと年俸350万ユーロ(約6億円)の2年契約で合意に至ったとみられることが伝えられている。 2014年からセリエA5連覇を果たすなどユヴェントスの黄金期を築いたアッレグリは、2021年にアンドレア・アニェッリ元会長の要請で指揮官に復帰。だがクラブ経営陣のスキャンダルや選手のドーピングや賭博問題などピッチ外のトラブルにも悩まされる中、2シーズンを無冠で終えた。今シーズンはイタリア杯を制し、ユヴェントスで12個目のタイトル(スクデット5回、スーペルコッパ優勝2回、イタリア杯優勝5回)を獲得したが、自身の暴挙によりシーズン終了を目前にして突然の幕引きとなった。 試合情報 ボローニャ vs ユヴェントス 試合日時:2024年5月21日(火)日本時間3:45 会場:スタディオ・レナート・ダッラーラ