大の里に3500人沸く 大相撲高岡場所 10年ぶり、会場熱気
●新大関が勝利見せる 大相撲高岡場所(富山新聞社・北國新聞社主催)は7日、高岡市竹平記念体育館で行われ、新大関大の里(石川県津幡町出身、二所ノ関部屋)や横綱照ノ富士ら力士105人による10年ぶりの巡業が約3500人を沸かせた。人気の大の里は番外取組と合わせて2番取り、握手会や公開稽古でも、ひときわ大きな声援を浴びた。 【写真】本割で大の里の取組に見入る来場者 来場者は午前9時の開場前から長蛇の列を作り、会場には満員御礼の垂れ幕が掲げられた。 大の里は午前10時からファンとの握手会に臨み、「頑張って」「応援しています」と声を掛けられ、笑顔で応えた。関取衆との公開稽古の後、小中学生との稽古では遠藤(金沢学院大附高OB、穴水町出身、追手風部屋)が射水市の相撲教室「いわせの道場」、高岡市相撲教室、富山市相撲教室で鍛える児童、生徒12人に胸を貸した。 午後には髪結いが行われ、輝(金沢市西南部中OB、七尾市出身、高田川部屋)がモデルとして土俵に上がった。 取組では大の里が若元春、関脇阿炎と気合いの入った相撲を見せ、いずれもつり出しで勝利し、声援に応えた。遠藤や輝にも大きな拍手が起こった。結びの1番はいずれも大関の琴桜と豊昇龍が務め、熱い声援が送られた。 ●照ノ富士が土俵入り 横綱照ノ富士が堂々とした土俵入りを見せ、横綱綱締めの実演に参加した。禁じ手を面白おかしく紹介する「初切(しょっきり)」や相撲甚句も観客を楽しませた。関取の取組に先立ち、高岡場所開催実行委員長の吉田仁富山新聞社代表(北國新聞社常務)、顧問の角田悠紀高岡市長があいさつした。