”液状化”の被害拡大した新潟市…その要因は!? 専門家「液状化する“3つの条件”揃っていた」【能登半島地震】
元日に襲った地震で新潟県内は最大震度6弱を観測した。 今回の地震の被害で大きな特徴となっているのは液状化だ。液状化とはいったい何なのか、そして液状化の被害が拡大した要因を専門家に聞いた。 【画像】液状化で新潟市に大きな被害…道路が波打ち、住宅も傾く…
新潟市西区の住民: 外に出たらこういう状況で本当にびっくり。元日から
新潟市西区の住民: 駐車場の平らなところが少し波打っていて、目の錯覚かと思った。そして、どんどん下がってきて車が前のめりになった 今回の地震により、新潟市西区や中央区などで見られた液状化。
“液状化”とは? なぜ起きる?
地盤は通常、砂の粒子がかみ合って安定した状態となっているが、地震が発生し、大きな揺れが生じると砂の粒子がバラバラになり、水に浮いた状態に。 その後、しばらく時間が経つと砂の粒子が沈み込んで水や泥などが噴き出し、地盤が沈下してしまう。 これが液状化と呼ばれる現象だ。
県内ではその後、中越地震や中越沖地震でも液状化が発生。 東京湾岸の埋め立て地などで液状化による被害が相次いだ東日本大震災をきっかけに、北陸地方整備局などが作成したのが「液状化しやすさマップ」だ。
山中麻央アナウンサー: 新潟県内各地の液状化しやすさを目視でこのマップで確認することができます。新潟地域をクリックしてみると、新潟市周辺の色が塗られた地図が出てきました。液状化のしやすさが判別できます
今回、液状化が確認されたのは、危険度の高い赤やピンク色の場所が多くなっている。 中でも新潟西郵便局や坂井輪中学校は過去にも液状化が発生していることを示す灰色の網がかかっている。 新潟市西区の歩道では、地面が盛り上がり、大きく波打っている様子も確認された。