来季は2部or3部? 降格危機に瀕する欧州日本人(8)最下位からの下剋上!? 背水の陣で輝く男
欧州主要リーグの2023/24シーズンも佳境に差し掛かっている。各リーグの優勝争いが熾烈を極めている中で、クラブの明暗をかけた残留争いからも目が離せない。今回は欧州でプレーする日本人選手の中から、降格危機に瀕しているチームに所属する選手を紹介する(成績は4月21日現在)。
MF:安部柊斗(モレンベーク/ベルギー) 生年月日:1997年12月5日 所属クラブ順位:16位(ジュピラー・プロ・リーグ/16チーム) 今季リーグ戦成績:28試合1得点1アシスト 安部柊斗は昨夏にFC東京からモレンベークへと完全移籍を果たした。シーズンの大半をレギュラーとしてプレーしたが、チームはレギュラーシーズンを最下位で終えて、下位4チームで争われるプレーオフへと回った。 このプレーオフは上位1チームが残留、2位のチームが昇降格プレーオフ、下位2チームが降格という厳しいレギュレーションで、4チームの総当たりをホーム&アウェイで行う。クラブの明暗が懸かっていると言ってもよいこのプレーオフで、背番号8を背負う安部が輝きを放っている。 シャルルロワとの第1節をスコアレスドローで終えると、迎えた第2節オイペン戦でこの日本人MFが2ゴールを決めた。1つ目は味方選手のPKのこぼれ球、そして2つ目は3列目からの飛び出しでヘディングシュートを叩き込み、逆転勝利の立役者となった。 今季のモレンベークがリーグ最下位だった事実こそ変えられないが、プレーオフでの逆転残留の可能性も大いに残されている。かつてベルギーでは当時オイペンに所属していた豊川雄太がハットトリックでチームを奇跡の残留に導いた過去があり、安部も日本人の先輩に続いてベルギーのクラブの英雄となることができるだろうか。
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