中村橋之助が初座頭「一致団結」 新春浅草歌舞伎記者会見
歌舞伎俳優、中村芝翫(59)の長男、中村橋之助(28)が11日、東京都内で行われた「新春浅草歌舞伎」(来年1月2~26日、東京・浅草公会堂)の記者会見に共演の中村鷹之資(25)、中村莟玉(28)、中村玉太郎(24)、尾上左近(18)、中村鶴松(29)らと出席した。 7回目の同公演の出演オファーに「来た!っていうプレッシャーを受けながらもアドレナリン、一旗あげてやるぞという思い、前に進む力を強く感じた」と意気込んだ。 そして、初の座頭を「7人が全員座頭で同じ思い、熱く熱く同じ方向を向いて走り抜けられる一致団結できる思いをもって務める」と決意表明。 昼夜で上演される演目「絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場」の夜の部で武智光秀を務めるが「父に『若い時に体当たりでやって見える景色がある』といわれた言葉を胸に体当たりで務めたい」と力を込めた。 同公演初参加の市川染五郎(19)は同演目で昼は武智光秀、夜が真柴久吉を担当。光秀を祖父、松本白鸚(82)から教えを受けると明かし、「ここまで大きなお役を教えてもらうことはなかったのでこちらも楽しみです。祖父も張り切っているようでうれしいです」と笑顔。 そして、父の松本幸四郎(51)について、「俳優祭で1日しかやったことのない役ですので『先を越されちゃった』と少し悔しそうでした」とユーモラスに明かし、「代々やってきたお役をつないでいけるように、祖父にきっちり教わってその通りきっちり勤めることを目指したい」と瞳を輝かせた。