ASUS、「NUC 14 Pro」ほか産業用AIソリューションを多数展示~第33回 Japan IT Week 春
12の展示会からなるイベント「第33回 Japan IT Week 春」が、4月24日~26日に東京ビッグサイトで開催されている。 【画像】ASUS NUC 14 Pro 展示会のうち「第13回 IoTソリューション展【春】」に出展したASUS JAPAN株式会社のブースでは、Intel Core Ultraを搭載したNUCや、産業向けのエッジAIコンピューターなどを展示していた。 ■ Core Ultraシリーズ搭載の「ASUS NUC 14 Pro/Pro+」を展示 小型フォームファクタPC「NUC」(Next Unit of Computing)は、2023年にIntelが撤退し、2024年1月からASUSに移管された。今回Japan IT WeekのASUSブースでは、「産業用屋内エッジコンピュータ」のコーナーで展示されていた。 中でも、CPUにIntel Core Ultraを搭載した「ASUS NUC 14 Pro」と、日本初展示となる「ASUS NUC 14 Pro+」が目を引いた。 「ASUS NUC 14 Pro」は、CPUにCore Ultra 7(165H with vPro/155H)、Core Ultra 5(135H with vPro/125H)、Core 3 100Uを搭載。筐体サイズは、スリムタイプが117×112×37mm、トールタイプが117×112×54mmまたは144×112×41mm(ベアボーンキットモデル)。 「ASUS NUC 14 Pro+」は、CPUとしてCore Ultra 9に対応した上位機種と言える製品。Core Ultra 9 185H、Core Ultra 7 155H、Core Ultra 5 125Hを搭載する。筐体サイズは、トールタイプで144mm×112mm×41mm。展示モデルどうしで比べると、ASUS NUC 14 Proより高さが低く幅が広く見えた。 ■ 堅牢なエッジコンピューターでのAIをデモ 「産業向けのエッジAIコンピューター」のコーナーでは、工場などの過酷な環境に対応した堅牢なエッジコンピューターでのAIをデモしていた。 最大450WのデュアルGPUカードに対応する「PE8000G」で映像認識をデモ、最大200WのGPUカードに対応する「PE101D」でプロンプトからの画像生成をデモしていた。また、「PE3000G」にIntel MXM GPUを搭載したコンピューターでもプロンプトからの画像生成をデモしていた。 ■ 工場向けAIソリューションも展示 工場などでのAIソリューションについてもデモや展示がなされていた。 「AISEHS」は、従業員の安全を守るためのAIベースのソリューション。監視カメラ映像を分析して、製造機器に近づきすぎているなどの危険な行動を積極的に発見する。 「AISPHM」は、振動解析ソリューション。バッテリーとWi-Fiを内蔵して単独で動作する振動センサーを製造機器に取り付け、振動パターンをAIで学習することで、予知保全と正常性管理に生かす。 「AISVision」(株式会社アルゴ)はAI外観検査を手軽に実装できるAIモデル作成ツールキット。映像からの、異常検知やクラス分類、物体検出、セグメンテーションを実現できる。 デモでは、ASUSの産業向けコンピューター「PE4000G」を使い、台に載った物体が正常かどうかをリアルタイム判定するところを見せていた。
INTERNET Watch,高橋 正和