義姉の子と同じ学校受験で我が家だけ合格…喜ばないのは「配慮」か「受験マウント」か
ママ友たちの受験マウントトラブル
「同学年で隣の学区に通う子どもを持つ、学生時代からの友達が、受験する学校の探りを入れたり、何かと張り合ってくる」 「模試の成績が出たとたん、親しくしていたママからガン無視。ママ友との関係って対等ではないのだなと感じました」 「一緒の塾に通っていた息子と仲の良い友達が、塾の授業についていけずに退塾。以来、その子のお母さんから露骨に避けられています」 【漫画を読む】うちの子は合格、いとこは不合格。気遣いしても不機嫌な義姉との確執 ママが知りたい受験、教育情報を発信する「eduNavi」には、受験マウントのママ友トラブルで嫌な思いをした人からの投稿が寄せられている。 自分の子どもの成績が良くても悪くても、母親には悩ましい問題である。 先月4月に刊行された『怖いトモダチ』(岡部えつ 原作・やまもとりえ 漫画 / KADOKAWA)にも、受験トラブルを抱えたママが登場する。 漫画は証言者の立場によって評価が大きく分かれる、ある人物をめぐる漫画である。 「みんなで幸せになろう」を合言葉にオンラインサロンを主宰する人気エッセイスト・中井ルミン。彼女を取り巻く人々が語るエピソードは、ルミンは、「いい人」のようにも、「悪魔」のようにも見せる。 本当のルミンは、いったいどちらなのか。
義姉の子は落ちて、自分の子だけ合格
1話では、高校のある教室で、クラスメートの心無い言葉に傷つけられ、登校しなくなった沙世ちゃんの席を心配そうに見つめるルミンらしき女生徒が登場する。 そして時は現在へ。 ルミンが主宰するオンラインサロンのメンバーの隆くんママは、息子の担任の先生にモヤモヤする思いをルミンに打ち明けると、テーマとしてみんなで話し合い、解決策を導き出せたと涙ながらに感謝する。 ルミンによって、気持ちがすっきりし、解決策を授けられた隆くんママは、居合わせたママ友にルミンとサロンを称賛し、ルミンの本を渡す。 2話では隆くんママの熱弁に薄い反応しか示さないママ友に、自分もサロンのメンバーというユウキくんママが、受験トラブルについて打ち明ける。 「ぶっちゃけうちの子の方が優秀なのよ……」 自分の子だけ合格したユウキくんママは、失敗した義姉を気遣い、合格を喜ぶのも控え、学校の話題も出さなかった。なのに不機嫌な様子を隠さない義姉にモヤモヤがたまり、ルミンに全てを吐き出したという。 だがルミンは意外にも「お義姉さんもしんどかったやろなぁ」とユウキくんママを諭したという。 「なんだかハッとしちゃったの」 それをきっかけにユウキくんママはサロンとルミンに信頼を寄せるようになった。 ルミンの一言に救われたユウキくんママや隆くんママのようなメンバーにとっては、ルミンは尊敬と信頼を寄せる相手なのである。 ◇第3話では、いよいよルミン本人が登場する。 高校時代は不登校になった友人を心配し、サロンではメンバーひとりひとりに寄り添うとルミンの素顔とは。 第3話に続く。 ---------- 人気エッセイスト 中川ルミン主宰のオンラインサロンには、彼女を慕う大勢のファンが集う。子どもの学校の悩み、受験、親戚との確執、親身に悩みに寄り添うルミンは「いい人」そのもの。だがルミンの素顔には謎がある。 高校時代のルミンの記憶は真実なのか。ルミンをめぐるさまざまな人の思惑と言い分が交錯するミステリーコミックエッセイ『怖いトモダチ』(岡部えつ 原作・やまもとりえ 漫画 / KADOKAWA)。 ----------
岡部 えつ/やまもと りえ/FRaU マンガ部