【難工事続きの北海道新幹線】新函館北斗―札幌延伸で"6件目の死亡事故"…トレーラーから荷崩れした鉄骨「作業員の顔面に直撃」長万部町高架橋建設 再開未定
北海道新幹線の延伸工事で、作業中の男性(57)が死亡しました。建設中の新函館北斗―札幌間では6件目の死亡事故となりました。 事故があったのは北海道長万部町中ノ沢の高架橋建設現場です。 警察や鉄道・運輸機構(JRTT)によりますと、3月20日午前8時30分ごろ、トレーラーから鉄骨を下ろす際、荷崩れしました。 現場には3人がいて、そのうち主任技術者の男性作業員の顔に鉄骨が直撃。男性は搬送先の病院で死亡が確認されました。 鉄骨は長さ8.6メートル、直径1メートル。重さは1.3トンでした。 警察などが詳しい状況を調べていて、工事再開のめどは立っていません。
札幌延伸で死亡事故6件目 難工事が続き"犠牲者"続く
予定していた2030年度末開業が間に合わない情勢とも言われている札幌延伸。建設費高騰に加え、212キロの区間のうち8割がトンネルで難工事が続いています。今回で死亡事故は6件となりました。 過去5件の事故は次の通り。(JRTTまとめ) ・2018年7月 野田追トンネル トンネル坑内で作業中に、後退したサイドダンプショベルにひかれた ・2020年5月 二ツ森トンネル トンネル坑内で、高所作業車での作業中に死亡した ・2022年4月 野田追トンネル トンネル坑内で片付け作業中に、後退したユニック車にひかれた ・2022年9月 羊蹄トンネル トンネル立坑掘削作業で、地下に降りる昇降設備最下段に墜落した ・2022年12月 朝里トンネル他 トンネル坑内で、横坑の施工中に、コンクリートを吹き付ける機械などに挟まれた
UHB 北海道文化放送
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