好スタートの巨人で際立つ丸の存在感【伊原春樹の「野球の真髄」】
FAで新加入した丸の存在感が巨人では光っている/写真=桜井ひとし
2019年のペナントレースが開幕して、10試合あまりが経過した。好スタートを切った球団、つまずいた球団と状況はさまざまだが、どの球団も新加入選手がチームに有形無形の影響を与えているのが見て取れる。 巨人は開幕2戦目、3月30日の広島戦(マツダ広島)から6連勝を果たして4月8日現在、首位に立っているが、やはりFAで広島から移籍してきた2年連続MVP、丸佳浩の存在感は際立つ。広島との開幕カードでは1安打に終わったが、2日の阪神戦(東京ドーム)から5日のDeNA戦(横浜)にかけて4試合で3本塁打、7打点をマーク。丸のバッティングは右足を上げたときにグリップを下げ、右足を踏み出すときにグリップを上げる、いわゆるヒッチをするものだが、今季はその動きが若干、大きくなっているように感じる。その反動があるから、ジャストミートしたときに打球が鋭く、強く飛んでいく。8日現在、打率.303、3本塁打、8打点と三番としては申し分ない数字だ。 丸のバッティングはほかの選手にも影響を与え・・・
本文:1,322文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール