<春に駆ける’23センバツ専大松戸>第5部・選手の横顔/3 /千葉
◇毎試合ヒットが目標 清水友惺外野手(1年) どんな状況でもあまり緊張しないマイペースな性格の持ち主。関東大会準々決勝では終盤の緊迫した場面で同点三塁打を放ち、強心臓ぶりを見せつけた。 先代の主将の加藤大悟さん(3年)と上迫田優介(2年)と同じ松戸市立小金中学校の出身。2人の背中を追いかけて専大松戸に入学した。 チームメートからは「センスがある」と一目置かれる。持丸修一監督をして「不思議な子。ひょうひょうとしているけど、『走攻守』の全部が良い」と言わしめる。 同級生の中山凱に対しては「中山の方がファンが多いから負けたくない」とライバル意識を燃やすなど、負けず嫌いな一面も。甲子園では毎試合ヒットを打つのが目標だ。 ◇懸命にチーム一つに 大森准弥主将(2年) チームを取りまとめる主将。持丸修一監督からは打撃の安定感を買われており、1番打者としてもチームを引っ張る。秋季大会では3割を超える打率に加え、8四死球を選んで好機を演出した。 前に出ることが得意なタイプではない。だが、練習が始まると表情が一変する。反省点がある時は、練習後のミーティングで仲間に厳しい言葉を投げかけることもある。 新チーム発足直後はなかなか結果が出ず、主将として悩んだ時期もあった。だが、ひたむきに仲間と向き合い、関東大会準優勝という結果を残せるチームにまとめ上げた。 「歴史を塗り替える戦いをしたい」。切り込み隊長として甲子園でも先陣を切る。 ◇自主練で打撃急成長 太田遥斗外野手(2年) フルスイングが魅力の5番打者。秋の公式戦では2本の本塁打を放った。守っては、中学時代の投手経験で鍛えた強肩を武器に、外野から相手ランナーをけん制する。 高校入学後、打撃の良さを生かそうと、自ら外野手への転向を申し出た。だが、1年生が終わるころまで結果がついて来なかった。 「3年間ベンチに入れないかもしれない」。一時は自信を喪失した。だが、3年生に誘われて自主練習に励むようになってから急成長。クリーンアップを任される選手になった。 お笑い好きで、お気に入りの芸人はニューヨーク。休日は父親と一緒に劇場に行くことも多い。「長打5本以上」と「ピンチを救う守備」がセンバツでの目標だ。=随時掲載