サウナ伝来の地で「ととのう」 初の祭りでPR
「サウナ伝来の地」で初のサウナイベントが5、6の両日に催され、北海道の道東各地などからサウナー(サウナ愛好家)が集った。遠くは東京からの参加者もあり、企画した根室市地域おこし協力隊の高橋竜太さん(23)は「伝来の地をPRできてよかった」と喜んでいる。 「根室サウナ祭り2024」の会場は、伝来の地・根室湾を見下ろす根室金刀比羅神社駐車場で、3~6人が利用できるテント式サウナ3基とシャワー付き更衣室、水風呂、外気浴用の椅子を設けた。参加者には同市珸瑤瑁の板垣商店が販売する最東端ガラナや水がプレゼントされる特典も。 テントにはストーブにサウナストーンを置き、水をかけて蒸気を発生させるフィンランド式の「ロウリュ」が楽しめるもの。受け付け時に「伝来の地」の説明をしたほか、企画PR・申し込み用のSNSで由来などを発信した。高橋さんは「伝来の地を知らなかった人がSNSを見て予習してきてくれた人が4人いた」と語る。 北見市から駆け付けたサウナーの男性(51)は「気分は最高。根室が『伝来の地』というのは学会では有名です」と話していた。 地元のサウナー山下大介さん(44)は「最高に楽しめた。何より根室の協力隊が企画してくれたイベント。地元の人間として協力することが大事で、これからも応援したい」と楽しんでいた。 根室はロシア初の遣日使節アダム・ラクスマンが、1792年に帆船「エカテリーナ号」で漂流民・大黒屋光太夫らを伴って根室に来航。約8カ月間の滞在期間中にサウナを堪能しており、これが「伝来の地」の由来となっている。 高橋さんは、サウナと根室の食を組み合わせる企画も考案中で「サウナイベントをもっと大きくしていきたい」と夢を膨らませている。
釧路新聞