輝安鉱の特性や魅力を伝えるシンポジウムで、日ごろの研究や取り組みを報告する西条高生

　結晶鉱石「輝安（きあん）鉱」や、かつて鉱石採掘で栄えた愛媛県西条市市之川の市之川鉱山（1957年閉山）の魅力を伝えるシンポジウムが20日、西条市神拝の市総合文化会館であった。西条高校の研究グループの発表などがあり、市民約100人が参加。市之川鉱山の特長を後世に伝える方策を考えた。 　市民グループ「市之川鉱山の未来を考える会」が主催。英国材料学会会長などを歴任したケンブリッジ大のコリン・ハンフリーズ教授らを招いたシンポジウムを2014年に実施しており、10年が経過することから第2回として開催した。 　西条高科学部のメンバーは、輝安鉱結晶の人工合成に成功した成果を発表。鉱山内部に近い条件を想定して合成実験を行い、市之川が大きな結晶を生成できた要因の仮説を調べていると報告した。同校商業科のメンバーは、輝安鉱の魅力を若い世代に発信し、地域活性化につなげる取り組みを紹介した。