女性の部で県内からただ一人、横綱入りした泉さん=徳島市のスエヒロボウル

　日本ボウリング場協会（東京）が発表した本年度の「全国長寿ボウラー番付」で、徳島市南末広町の泉三三（みさ）さん（89）が2年連続で女性の部の横綱に選ばれた。88歳以上が対象の女性横綱は全国で272人おり、県内では泉さんだけ。「元気なうちはいつまでもボウリングを続けたい」と意欲的だ。 【動画】キレのあるダンス、変わらず評判　やましろAKB10周年 　泉さんは60歳の頃、友人に誘われて競技を始めた。ボウリングの経験はなかったが、小学校で陸上競技、中高はバレーボール部に所属し、スポーツに親しみがあった。しかし当初はガターばかりで悔しく、「もっとうまくなりたい」と週に3回ほど練習に通って腕を磨いた。 　練習では、投げる際に踏み込む足の位置や腕の振り方を自己流で研究している。2014年からは愛好家でつくるボウリングクラブに在籍。週に1回は気の合うメンバーと世間話をしながら3ゲームをプレーし、助言し合うなどしている。 　自宅でも器具を使った足のトレーニングに取り組んでおり、2年ほど前にはベストスコアの180点をマークした。「思い通りの投げ方をしても日によって成績に差がある。難しいところが奥深くて面白い」と魅力を語る。 　番付は、協会に加盟するボウリング場で月に1回以上プレーしている人が対象。9月1日時点の満年齢で男性（80歳以上）、女性（75歳以上）、夫婦（計150歳以上）の各部門の番付が決まる。 　県内からは男性36人、女性55人、夫婦8組が番付入り。横綱には泉さんのほか、男性の部で秋田由夫さん（94）、木村實さん（91）、加集一夫さん（91）の3人が選ばれた。夫婦の部は森正明さん（86）喜和江さん（80）の関脇が最高位だった。