“宝の山”…オリックス、プロテクト当落上と目された逸材6人
今オフ、広島東洋カープからフリーエージェント(FA)権を行使した西川龍馬が、オリックス・バファローズへの移籍を決断した。西川はFA制度においてBランクに該当するとみられており、人的補償の行方が注目されていたが、広島は高卒3年目を迎える有望株・日高暖己を獲得した。 【表】オリックスのプロテクトリスト予想一覧 一方で、日高のほかにも人的補償で注目された選手も多くいた。ここでは、プロテクトリスト当落線上に位置すると目された逸材を紹介したい。
比嘉幹貴
・投打:右投右打 ・身長/体重:177cm/77kg ・生年月日:1982年12月7日 ・経歴:コザ高 - 国際武道大 - 日立製作所 ・ドラフト:2009年ドラフト2位 熟練の投球術でブルペンを支えてきた比嘉幹貴。チームに不可欠な存在だが、41歳という年齢もあり、プロテクトから外れる可能性もありそうだ。 2009年ドラフト2位でオリックス・バファローズに入団すると、ルーキーイヤーから24試合に登板。2014年には62試合に登板し、27ホールドポイント(7勝20ホールド)、防御率0.79の好成績を残した。 その後は不本意なシーズンもあったが、2018年以降は再びブルペンの一角に。2022年には、30試合の登板で10ホールドポイント(5勝5ホールド)、防御率2.53と安定した数字をマーク。同年の日本シリーズでは7試合中5試合に登板し、チームの26年ぶり日本一に貢献した。 2023年も31試合に登板し、2勝6ホールド、防御率2.25をマーク。衰え知らずのピッチングで結果を残した。 球界でも貴重な右のサイドスロー投手だが、41歳という年齢を考慮し、プロテクトから外す選択肢もあり得るだろう。
吉田輝星
・投打:右投右打 ・身長/体重:175cm/83kg ・生年月日:2001年1月12日 ・経歴:金足農 ・ドラフト:2018年ドラフト1位 2023年オフにトレードでオリックス・バファローズに加入した吉田輝星。移籍して間もないが、人的補償の対象になるため、プロテクトに入れるかの判断を迫られている。 金足農時代には、3年夏に絶対的エースとして甲子園準優勝の原動力に。一躍甲子園のスターとなり、2018年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団した。 ルーキーイヤーから先発として活躍を目指したが、思うような結果を残せず、2022年は中継ぎに転向。同年は自己最多の51試合に登板し、2勝3敗5ホールド、防御率4.26とまずまずの成績を残した。 さらなる飛躍が期待されたが、2023年は3試合の一軍登板に終わり、不本意なシーズンに。オフに黒木優太とのトレードでオリックスへの移籍が決まった。 新天地での大ブレイクが期待されるが、プロテクト漏れとなれば、人的補償で再び移籍となる可能性もある。