<センバツ>熊本西 先発・霜上「油断があったのかも」 決め球も簡単に打たれ
◇第91回選抜高校野球・1回戦 ○智弁和歌山13-2熊本西●(28日・甲子園) 味方が先にスコアボードに得点を刻んでくれた。だからこそ、熊本西の先発右腕・霜上は集中して、ギアをもう一段上げていこうと思った。だが、相手打線が上手だった。 【ダイジェスト動画はこちら】熊本西vs智弁和歌山 1点リードの三回。1死一塁で智弁和歌山の1番・細川に2球目の外角低めのチェンジアップを拾われた。二回まではうまくタイミングを外せていた変化球を見極められ、4連打と自身のけん制悪送球などで4点を失った。「2巡目に入ってから完璧に合わせられて、決め球も簡単に打たれた」と霜上。2回を無安打に抑えていただけに「何か油断があったのかもしれない」と悔やんだ。 部員は全員地元の中学出身で、清掃活動などの地域貢献が評価されて、今大会、熊本勢で初めて21世紀枠として出場を果たした。1985年夏以来2度目の甲子園で選手たちは11点差を付けられても、最後まで笑顔でのびのびとプレーした。横手監督は「ここまで来た過程を大事にしたい。最高の2時間21分でした」とねぎらった。【長田舞子】