日本勢がダブル受賞 古江彩佳は平均ストローク1位、西郷真央が新人賞に輝く
米女子ツアーの最終戦、CMEグループ・ツアー選手権が現地時間24日に終了。8位タイに入った古江彩佳がベアトロフィ(最少平均ストローク賞)を獲得、25位タイで終えた西郷真央が1990年の小林浩美以来となるルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)に輝いた。 平均ストロークレースは最後まで分からない混戦模様。「(最終日に)69をマークしなければならならないのは分かっていました」と古江は前半に3バーディを奪い快調なペース。しかし、終盤の15番でボギーを打ち、残り3ホールはスコアを落とせない緊張する局面となった。 「16番のパーパットが一番ドキドキしました。1.5メートルくらいでしたが絶対に沈めなくてはならなかった。でもそれを入れて次のパー5でバーディを獲れました。今日は自分のプレーに集中できたと思います」 結果的に5バーディ、1ボギーの「68」をマークし、平均ストローク「69.99」を達成。次点のユ・ヘラン(韓)にわずか0.01ストローク差でベアトロフィーを獲得した。 ちなみに優勝したジーノ・ティティクル(タイ)と今季7勝のネリー・コルダ(米)は規定ラウンド数に達していないため受賞対象ではない。 「今シーズンは私にとって素晴らしい1年になりました。70を切って60台をマークしたことがとても嬉しいです」と公式会見で語った古江。 ベアトロフィはプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに並ぶ主要タイトル。殿堂入りのための1ポイントを獲得し「とても光栄」と喜んだ。 一方、前週予選を通っていれば最終戦を待たずに新人賞を決めていた西郷だが、ザ・アニカ・ドリブン by ゲインブリッジLPGA at ペリカンで予選落ち。最終戦に持ち越された賞レースで後続を振り切り戴冠を果たした。 「本当にすごく、すごく嬉しいです。何よりもう(受賞できますようにと)祈らなくていいのが嬉しいです(笑)」と一生で一度しかチャンスがないプレーヤー・オブ・ザ・イヤー受賞に喜びを隠せなかった。 デビューイヤーに2勝を挙げた福嶋亮子も獲得できなかったビッグタイトルを手中に収めた西郷はレース・トゥ・CMEグローブ(ポイントランク)も9位と健闘。古江は6位と日本勢2人がトップ10入りを果たした。