ニコライ・バーグマンのフラワーデザインとデンマーク出身アーティストの作品が箱根で融合。
〈ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ〉で若手アーティスト、エスケ・トゥボルグが箱根の大自然を舞台に描いた作品を展示。園内に設置された作品と、この季節でしか感じられない植物のきらめきを感じられる。 【フォトギャラリーを見る】 フラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンが手掛ける〈ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ〉は、8年以上の構想を経て、2022年にオープンした庭園。広大な園内にフラワーデザインが取り入れられた、人と自然がつながる唯一無二の場所だ。そんな庭園で、ニコライが招聘した若手アーティスト、エスケ・トゥボルグの個展が開催される。 エスケは2月から箱根に滞在し、ガーデン内やニコライのガレージをスタジオとして使用し、すべての作品を箱根で描いた。これまで花を描くことはなかったが、ニコライの作品や自然からのインスピレーションを受けて、花をモチーフにした作品を制作した。幅4mもの大型作品やスチールに描かれたものなど、園内の各所に展示。またカフェ〈NOMU hakone〉内にも約15点の作品を展示する。
エスケはデンマーク出身、クリエイティブな起業家を排出し、世界で最も刺激的なビジネススクールといわれる〈カオスパイロット〉を2021年に卒業。グラフィティや油絵、ストリートアートなど、様々な表現方法で実験的な作品を手掛けてきたという。自分、見る人の心や環境をつなぎ合わせ、考察や歪みを誘うアート作品を生み出している。
春の遅い箱根では、カフェの入口付近にある葉牡丹の大きなリースをはじめ、パンジーやビオラ、ヒヤシンスなど、この時期ならではの花々を鑑賞することができる。暖かくなってくると、オランダから取り寄せて、園内各所に植えられた3万個ものチューリップなどの球根が芽を出し、春になると開花する。そんな過程も楽しめる。
展示会初日の3月20日(1回目11時~12時、2回目14時~15時)には、ニコライ・バーグマンとエスケ・トゥボルグによるガイドツアー(入園料のみで参加可)を予定。2人の出会いや制作工程、箱根から得たインスピレーションなどの話を聞きながら作品を一緒に鑑賞できる内容だ。 またカフェでは新メニューも。デンマークの定番オープンサンドやケーキやパイなども新登場。さらに3月31日まではデンマーク出身シェフがこだわって作るケーキや焼き菓子をワンプレートにした週末限定メニューを提供する。 箱根の春を、花と自然とアートで楽しみたい。
『「FLOW, US」ESKE TOUBORG IN HAKONE』(「フロー、アス」エスケ・トゥボルグ in 箱根)
〈ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ〉神奈川県足柄下郡箱根町強羅1323-119。2024年3月20日~約3ヶ月展示予定。10時~17時。水曜休。入園料1,800円(事前web予約は1,500円)。
text_Rie Nishikawa