高卒ルーキー・上久保実咲がデビュー戦で失格 昨年以前のヤーデージブック使用が判明
<アクサレディス宮崎 2日目◇23日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6545ヤード・パー72> 今季から使用されているグリーンブック【写真】 昨年のプロテストに合格した上久保実咲が、第2ラウンド後に失格になった。昨年以前のヤーデージメモを初日から使用したことで、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)ローカルルール13項(※)の複数回違反が理由になる。 上久保は第2ラウンドプレー中に、同伴選手のキャディの指摘により、5番ホール、ティイイングエリアで、過去のヤーデージメモ(グリーンリーディング資料)を使用していたことが判明。これによって第1ラウンドの時点で失格処分を受けることになり、初日の7オーバーという記録も無効となる。 今季から国内女子のレギュラーツアーは、グリーンリーディング資料の使用を制限。昨年までは、各大会が承認した等高線、高低差がなどが記載されたものの使用が認められていたが、今年からは大きなスロープや段差、エッジなど最小限の情報が載ったものに変わっていた。 2022年1月には米国男子ツアーで「グリーン・リーディング・ブックの使用禁止」が決まると、国内男子や米国女子ツアーなどもこの新しいもの以外の使用は禁じられている。国内女子ツアーもそれに足並みをそろえるように、今年から制限したものを使うが、その影響が及んだ。なおグリーン・リーディング・ブックへのメモも、昨年の情報を丸写しすることなども禁じている。 上久保は今年、奈良県にある奈良育英高を卒業。高校3年で受けた最終プロテストを5位タイで通過し、一発合格を果たした。QTランクは59位で、この試合が今季初戦。18歳にとっては、ホロ苦いデビュー戦になってしまった。 ※(JLPGAローカルルール13項) 13、グリーンリーディング資料の使用を制限する(規則4.3) ローカルルールひな形G-11を適用する。 使用できるグリーンリーディング資料 (1)2024年のJLPGAツアーで委員会が承認したヤーデージブック (2)委員会が発行するホールロケーションシート (3)B4用紙サイズを超えないコースマップ このローカルルールの違反の罰 ・最初の違反の罰:一般の罰 ・2回目の違反の罰:失格 注.JLPGAツアーのみ適用する