阪神・大竹耕太郎、愛妻プレゼン投 結婚記念日前日に粘ってセトップタイ3勝
(セ・リーグ、阪神5―4ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、27日、甲子園)九州男児(熊本出身)ならぬ〝昼男児〟だ。阪神・大竹耕太郎投手(28)が6回⅓を投げて6安打3失点の粘投で、リーグトップタイの今季3勝目。阪神に移籍した昨季から甲子園のデーゲームは8戦6勝負けなしとなった。 「(甲子園は)悪いイメージないですから。投げやすいんじゃないですか」 一回、先頭の塩見に初球を左翼席に運ばれ、9日の広島戦から前日まで続いていた阪神投手陣の被本塁打ゼロを15試合で止めてしまったが…。「先頭だから切り替えられた。その記憶は忘れてプレーボールという感じで」。二回にも1点を献上したが、劣勢の中で頭に浮かんだのは岡田監督からのアドバイスだ。 「前回(20日の中日戦の試合中)『緩急をもっと使え』と言われて。きょうは遊び心を持って投げることができた」 最速144キロの直球を速く見せるため、この日は79キロのスローボールも駆使。三回から4イニング連続で三者凡退に。4-2の七回1死から3連打で満塁のピンチを招き、桐敷にマウンドを託した。「苦しい場面で代わってしまって、申し訳なかった。あした、キリ(桐敷)に何か贈呈したい」と頭を下げた。 この日は、昨年入籍した夫人が、大竹の両親とともに今年初めて甲子園のスタンドで観戦。ヒーローインタビューで「ちょっと私事ですけど、あした(28日)が結婚記念日なので、負けられなかったです」と自ら告白し、照れ笑いした。 しばらく遠征が続くため、大竹の甲子園での次回登板は5月18日のヤクルト戦が有力。午後2時プレーボールだ。「昨年は開幕がピークで少しずつ悪くなっていたが、今年は状態を上げている。こんなもんじゃない」。甲子園&デーゲームに強い男は、まだまだ強くなる。(三木建次)