「まだNISAをやってないの?」という友人。老後まで20年と短く不安ですが始めた方がいいですか?
20年後の運用益をシミュレーション
40歳代が新NISAを始めて20年経過した場合、運用益がいくらになるか確認しましょう。 想定利回りが年3%で20年間、積立投資を続けた場合いくら運用益が出るのか、毎月の積立額ごとにグラフでシミュレーションします。 ●毎月3万円で積み立てた場合 毎月3万円ずつ積立投資を20年間継続した場合、投資元本720万円に対して運用収益が264万9000円となりました。 最終積立金額は984万9060円になります。 ●毎月5万円で積み立てた場合 毎月5万円ずつ積立投資を20年間継続した場合、投資元本1200万円に対して運用収益が441万5000円となりました。 最終積立金額は最終積立金額1641万5100円になります。 ●毎月7万円で積み立てた場合 毎月7万円ずつ積立投資を20年間継続した場合、投資元本1680万円に対して運用収益が618万1000円となりました。 最終積立金額は2298万1140円になります。 以上から、投資期間が20年あれば、複利効果で効率よくお金を増やせるでしょう。 では、NISAを始める前に準備しておくべきことを確認しましょう。
NISAを始める前の準備3つ
NISAを始める前に準備しておくポイントは、以下の3つです。 ・投資計画を立てる ・投資に回す資金を明確にする ・分散投資を心がける それぞれのポイントについて確認しましょう。 ●投資計画を立てる NISAの活用で「いつまでに」「いくら」増やしたいのか、投資目標を決めましょう。 目標が定まれば、投資期間や投資額を設定します。 また、どの程度まで損失を許容できるのか、自分がリスク許容度を把握しておきましょう。 リスク許容度は、投資によるマイナスをどこまで許容できるかの限度額です。 リスク許容度を超えた投資をすると、運用成果に一喜一憂してしまうリスクがあります。 そのため、年齢や性格、収入や資産、投資経験などから、リスク許容度を把握しておきましょう。 ●投資に回す資金を明確にする 次に、投資に回す資金を明確にしましょう。 まず、病気や転職など突発的な資金が必要なケースを想定して、生活費の半年分は貯金してください。 半年分の生活費が確保できたら、余剰資金をNISAに回して資産運用を始めましょう。 ●分散投資を心がける 投資期間や投資額が定まったら、どの銘柄で投資するか検討しましょう。 その際に、異なる値動きをする資産を組み合わせると、リターンとリスクのブレが少なくなる期待値が高いです。 どの銘柄に分散投資するかは、リスク許容度や想定利回りを考慮しながら決めてください。