【遺族会見・詳報】時速194キロ死亡事故「シートベルトがちぎれ、腰から粉砕」「過失なわけない」大分
「(被告は)私たちの方をまったく見ていない。誰に対して謝罪したのか」
(Q:被告に対して、どのようなことを思ったか) 「私たちは姿を初めて見ることになったが、想像していたわけではないが、普通の青年だった。ただ、この運転さえなければ、私はこの裁判に来ることもなったし、私の日常が壊されることも無かったという思いはあった。存在を否定するわけではないが、存在と行為については、きょうは残念に思って姿を見た。謝罪については、誰に謝罪しているのかなというのが率直な気持ち」 (Q:被告が冒頭、謝罪をした時はどう感じたか) 「私たちの方をまったく見ていないので、誰に対して謝罪したのかなというのが率直な意見。言葉の中に、ご遺族とかは言っていたが、私たちのことを一瞬も見ていないので、謝罪には聞こえなかった」
「すごく長い時間だった」「今月でこの日々に一段落付くのだろう」
(Q:車両の写真やドライブレコーダーの映像などもあったが、どう思ったか) 「事故当時、夜間だったので、目撃情報もあまり無かったのではないかと思っていた中で、ドライブレコーダーの提供、非常にありがたく思っている。それが、証拠として私たちも見ることが出来て、その瞬間は衝撃はあるけど、改めてこの事故の大きさ、衝撃は感じるものであった」 (Q:ようやく裁判が始まったことについては) 「弟が事故に遭った時は、裁判があるとか何も分からない状態。ただ悲しみに暮れて。家族の中でも悲しい話はずっと出来ず、自分の思いは、だんだん自分の中に秘めた。 3年半以上が経つが、すごく長い時間だったと思う。特にその間、何をしてきたか、思い出せないくらい。そんなに大変だったかもわからない。今月で、この日々に一段落付くのだろうと思っている。不安もあったが安堵する部分もある」
「彼の無念を、私が少しでも晴らしたい」「弟は見てくれていると思う」
(Q:小柳憲さんにどんな報告が出来ればいいか) 「弟が亡くなった一報を聞いた時は、本人の苦しみよりも、私自身の悲しみの方が大きくて、寂しいという気持ちだった。それがだんだん、本人はどうだろうと思うことも。どこにも発信出来ずにこの世から去ってしまった。きょうの裁判も実際に見ることなんて出来ないでしょうけど、どこかから見ていてほしいと思う。 彼の無念というものが必ずあると思うから、私が少しでも晴らしていきたい。弟は見てくれていると思うので、裁判が終われば内容を報告したい」 時速194キロの車による死亡事故は、「危険運転」と判断されるのか。裁判員裁判は5日を含め6回にわたって審理が行われ11月15日に結審し28日に判決が言い渡される予定です。
テレビ大分