【10年に1度の暑さ】ことしのGWは熱中症に注意 24日から「特別警戒アラート」の運用も 暑熱順化で予防を 福岡
■福岡市環境局 環境保全課・江頭 勝 課長 「こちらがクーリングシェルターとしての利用を予定している場所です。」 命の危険がある暑さから逃れる場所として、自治体には「クーリングシェルター」の整備が求められています。 自治体は「クーリングシェルター」として冷房が効いた公共施設や商業施設を指定し、管理者は「特別警戒アラート」が発表された場合、施設の開放が義務づけられています。福岡市では市役所や体育館のほか市内の商業施設に協力を求め、300か所程度の開設を目指しています。 ■江頭 課長 「(特別警戒アラートが出た場合は)危険な暑さと感じていただいて、不要不急の外出はできるだけ控えて暑い中、無理をせず、こういったクーリングシェルターでいったん涼んで、熱中症予防に努めていただけたらと思います。」
気温が上がり始めるこの時期、特に注意が必要なことがあります。 ■井上さとし内科・井上聡 院長 「5月の段階ではかなり温度差が激しくなるので、今まで涼しかった所が急に暑くなることによって、それに対応できなくなって熱中症の患者が徐々に増えてくる報告があります。暑熱順化(しょねつじゅんか)をすることで徐々に準備していくことが予防につながる。」 暑熱順化とは体が暑さに次第に慣れていくことです。個人差はありますが、数日から2週間程度かかるといわれています。 ■井上院長 「今の時期から運動をする。そうすることで汗をかく。水分をしっかり取りながら運動する。ぬるま湯くらいのお風呂に入って血管を開いたり、汗を流したりすることで、5月以降の季節に合わせて準備することが大事だと思います。」 福岡管区気象台ではことしのゴールデンウイークは「最高気温が25℃を超える夏日となることが予想されるので、エアコンの点検など熱中症の予防に努めてほしい」と呼びかけています。
暑さに体を慣らすには運動が必要とのことですが、具体的に何をすればいいのかを井上院長に聞きました。 屋外の場合は 30分程度の軽いランニングやウオーキングを週2~3回、屋内の場合は毎日15分程度筋トレ・ストレッチを行うことが効果的だということです。 24日から運用が始まる「熱中症特別警戒アラート」は、福岡市の場合公式LINEや防災メールで確認できます。環境省も公式LINEを開設していて、友だち登録をすることで確認できます。