【50歳代】全年代で「生活費への不安」がトップに。「平均貯蓄額」と手取り収入からの貯蓄割合を確認
老後を目前に控えた50歳代。 住宅ローンや教育費の支払いがある一方で、まとまった老後資金を貯めねばと思いながらも、いまの物価高ではなかなか貯められないというご家庭もあるでしょう。 【円グラフ】「50歳代・二人以上世帯の貯蓄額」をすべて見る!(出所:金融広報中央委員会など) 今回は株式会社フォーイットが20歳~69歳の全国の男女500人に将来の不安に関するアンケートより、50歳代が抱える将来の不安をみていきます。 あわせて50歳代・二人以上世帯の貯蓄額や、みんなの手取りからの貯蓄割合も確認しましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
50歳代「生活費が不安」トップに
株式会社フォーイットが、全国の20代~60代までの男女500人を対象に行った将来の不安に関するアンケートによると、50歳代の不安は以下のとおりです(2024年2月2日公表)。 ●50歳代の「将来の不安」 ・生活費の不安:76.0% ・健康・医療費の不安:61.0% ・年金や社会保障の不透明さ:45.0% ・家族や親の介護の不安:34.0% ・自然災害や緊急事態への不安:27.0% ・将来への不安はない:10.0%など 最も高いのが「生活費の不安」で76.0%となっており、これは全年代のなかでも最も高くなっています。 「生活費の不安」に対して不安を感じる割合は、50歳代の次に多いのが40歳代で67.0%、60歳代で60.0%、30歳代で49.0%、20歳代で44.0%。 40歳代以降の方は子どもが大きくなり生活費や教育費がかかったり、教育費が払い終わってもまとまった老後資金が用意しきれなかったりなどで、より生活費の不安を感じる方もいるでしょう。 また、現代の40~50歳代の方は就職氷河期世代ともいわれる、大卒でも正規雇用に就くのが難しい時代でした。そのような世代背景が影響している可能性も考えられます。
【50歳代】平均貯蓄額と中央値はいくらか
では、現代の50歳代はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1253万円 ・中央値:350万円 50歳代の貯蓄額は平均で1000万円を超えました。 しかしより実態に近い中央値は350万円まで下がっています。