話題のドラマ『95』に"金髪の援交ギャル役"で出演! 北海道出身の新人女優・阿部凜「事務所の大先輩・TEAM NACSさんのようにマルチに活動していきたいです」
阿部 みんな常に悩んでいる様子でしたね。もちろん、私にも悩む瞬間はありましたけど、周りのみんなほど、精神的に追い詰められることはなかった気がします。むしろ、同じ夢を追う同世代の俳優さんたちとお芝居に取り組める楽しさのほうが勝っていました。「私、こんなに楽しんでいて大丈夫かな?」と思ったくらいです(笑)。 ――みんなが緊張するような場面でも楽しめちゃうなんて! スゴいですね。 阿部 どちらかというと、一歩引いたところから客観的に自分を見つめるタイプなのかもしれないです。メインキャストに選ばれたい気持ちはあったものの、最後の最後まで、「この役はこのコが合うんじゃないかな~」って。意外と冷静でしたね。 ――では、メインキャストに選ばれたときのお気持ちは? 阿部 私、いちばん最後に名前を呼ばれたんですよ。「えっ、本当に"阿部凜"ですか?」って。うれしさ半分、みんなが頑張ってきたことを知っている分、プレッシャーも感じましたね。私が演じる峰村由香ちゃんは、明るくて前向きな性格の女のコ。ちょっぴり恋に悩んじゃうけど、見ているだけで元気がもらえる役だと思うので、是非、映画館で見てもらいたいです! ■TEAM NACSの背中を追いかけて ――改めて、デビューまでの経緯を教えてください。もともと女優さんには憧れが? 阿部 ありました。小学生の頃から、お家でドラマを見るのが大好きだったんです。内気でインドアな子どもだったので、ひとり、物語の世界に没入できる時間が楽しくて仕方がなかったんでしょうね。 本格的に女優さんになりたいと思ったのは、中学生の頃に園子温監督の映画『ヒミズ』(2012)を見たのがきっかけ。主演を務めていた二階堂ふみさんの"人柄がそのまま役に表れているような自然なお芝居"に引き込まれたんです。まずはできることから始めてみようと、高校にあがったタイミングで札幌美少女図鑑に所属。ポートレートのお仕事のほか、地元のCMや短編映画などに出させていただくようになったのが、芸能活動の始まりですね。 ――憧れの二階堂さんも沖縄の美少女図鑑出身ですもんね。現在は、大泉洋さんや安田顕さんらによる演劇ユニット「TEAM NACS」が所属する北海道拠点の事務所・CREATIVE OFFICE CUEに所属されています。 阿部 道民として、TEAM NACSさんには昔から憧れがありました。「私も北海道出身の女優としてココで頑張ってみたい!」と決意したちょうど2日後、事務所の創業30周年を記念したオーディションが始まったんです。しかも新人募集は約7年ぶり。運命かと思いました! すぐに応募して、高校卒業直前に所属が決まりました。 ――マネージャーさんからうかがいましたが、TEAM NACSのみなさんからはとてもかわいがられているのだとか?