鈴木伸之が、10月期『バントマン』で中日ドラゴンズの選手役に 「まさかバンテリンドーム ナゴヤの打席に立てるとは」
鈴木伸之が10月12日(土)スタートのドラマ「バントマン」(毎週土夜11:40-0:35、フジテレビ系)で主演を務めることが発表され、鈴木と中日ドラゴンズの立浪和義監督からコメントが到着した。 【写真】送りバントをする鈴木伸之 ■土ドラ初の“スポーツ・エンターテインメントドラマ” 本作は、土ドラ初の“スポーツ・エンターテインメントドラマ”で、中日ドラゴンズの全面協力で実現。ドラゴンズが連続ドラマとタッグを組むのも初であり、“初めてづくし”の作品となっている。 主人公は、ドラゴンズのホームランバッターとして活躍するも、やがて戦力外通告を受けてしまった元プロ野球選手・柳澤大翔。演じるのは、自身も中学生まで地元のクラブチームで4番バッターとして活躍した鈴木。背番号は23で、撮影はドラゴンズの本拠地・バンテリンドーム ナゴヤでも行われた。 ■陰のヒーロー“バントマン”にスポットを当て描くオリジナルストーリー 本作では、「誰かのスコアボードに幸せという名の得点を刻む」を信念に、犠牲を払って周囲をサポートする陰のヒーロー“バントマン”にスポットを当て描いていく。 ヒーローがいれば、一方でそれを支えるヒーローもいる。それが、バントマン。送りバント。自らが犠牲になって得点圏へランナーを進める野球の作戦の1つ。チームの勝利のために自身はひっそりとアウトになる、一見すると地味な役回りとも言える。 戦力外通告を受けた主人公・大翔(鈴木)を待っていたのはプロの球団ではなく一般企業。送りバントのように誰かのためにチャンスを提供する「バントマンになれ」という指示を受ける。子どものころからヒーローとして花道を歩んできた生粋のホームランバッターが、これまでの生き方とは真逆の地味な“バントマンの道”を歩むことができるのかを、野球哲学を交えてオリジナルストーリーで描く。 誰かの夢や願いを叶えるため、バントマンたちはそれぞれが置かれた状況を野球のシチュエーションに例え、作戦を立てて、時にコミカルに時にハートウォーミングに、過去に見たこともないトーンで展開していく。 ■鈴木伸之コメント「これまでとはちょっと違った思いで応援しています」 小さい頃の憧れはプロ野球選手で、中学2年生までクラブチームに所属して野球をしていたので、オファーを頂いた時はワクワクもしたし、自分に務まるのかすごくプレッシャーも感じました。どうしたらプロ野球選手に見えるのか、時間があれば練習をしています。手にマメが何度も出来て、テーピングを巻かないと痛くてバットを振ることができない時もありました。 僕が演じる柳沢大翔は、とにかくバッティングに自信があって、諦めない気持ちを何よりも大切にしている人。逆に言うと諦めが悪い男ですね。でもそこが憎めなくて、頑張っている姿に「私も僕も頑張ってみようかな?」と思わせてくれるようなキャラクターだなと思っています。 父が大の野球好きで、家ではいつもテレビの野球中継がついていました。今はドラマの撮影が終わるとすぐにドラゴンズの結果をチェックし、一喜一憂して…。ドラゴンズの選手の役を演じさせもらったからこそ、これまでとはちょっと違った思いで応援しています。好きな選手をあえて挙げるとすれば、細川成也選手ですね。野球にひたむきに向き合っているのをすごく感じます。中田翔選手が第一線で戦っている姿にもすごく力をもらっています! ケガで野球を断念した自分が、まさかドラゴンズのユニフォームを着てバンテリンドーム ナゴヤの打席に立てるとは思ってもみませんでした。バントマンは、野球愛に溢れた大人たちが、誰かのために奮闘する新しい形の作品です。無理やり野球に絡めているところも、ドラマの面白さの1つになっているので、見て笑ってもらえたらうれしいです。 ■中日ドラゴンズ・立浪和義監督コメント「鈴木さんはさすが野球経験者」 ―― 鈴木伸之さんのフォームを見ていかがですか。 鈴木さんはさすが野球経験者ですね! バットがちゃんと内側から出ていて、きれいなスイングをしています。身長も高いし、フォームを見ても野球をやっていたことが一目でわかります。 ――ドラマのテーマでもある「送りバント」について教えて下さい。 野球にはそれぞれ役割があるので、まずはその役割をしっかり果たさないといけません。その中でも送りバントは「決めて当たり前」と思われますが、実は1番難しいプレーです。1点を争うタイミングでのバントはすごく緊張します。現役時代、特に若い時はサインが出た時は嫌でしたね。当時は失敗すると怒られたのですごいプレッシャーでした。 ――野球の魅力はどんなところでしょうか。 自分が駄目でもまわりに助けてもらえたり、仲間で力を合わせて臨むのが野球。そこがこのスポーツの魅力の1つですね。 ――ドラマはご覧になりますか? 監督になってからドラマを見ることが多くなりました。アクションものや韓国ドラマなどいろんなジャンルの作品をみます。 ――ドラマをご覧になる視聴者に向けて一言お願いします。 バンテリンドームで撮影をしたと聞いて、この球場でどんなプレーが展開されたのか楽しみです。プロ野球選手は選手生活が終わってからの人生が長いので、セカンドキャリアをどう描くのかも非常に興味があります。何より中日ドラゴンズと連続ドラマが初めてコラボしているので期待は大きいですね。皆さんもぜひ楽しみにしていただきたいと思います。 ■遠山圭介プロデューサーコメント「誰かのために頑張っているすべての人へ捧げるドラマ」 「犠牲バント」は野球における大切な戦略の1つですが、ヒーローとなり得るのはチャンスメイクされた次以降を打つ打者。バントを成功させた人がヒーローとして称えられることはとても稀です。進んで「バントをしたい!」と手を挙げる人はほとんどいないでしょう。ただしその人の犠牲が、チームへの貢献があってはじめて、勝利へと突き進むことが可能になるのです。このドラマではそんなバントをする人に注目してみました。 多くの人が華やかなヒーロー・ヒロインになることを夢見ながら現実と戦っていると思います。仕事や家庭など、日々様々なことを犠牲にしながら、まわりの人のために歯を食いしばって生きている人も多いと思います。このドラマは、全国にあふれる犠牲心を持った“隠れバントマン”の皆さんにエールを届けたい、そんな思いで制作しています。 主人公は再び日の目を見ることを願いながら、自身のポリシーの真逆ともいえる犠牲バントの精神で、自分のためではなく他人のためにチャンスの芽を提供します。鈴木伸之さんの熱いお芝居と、スイングの鋭さに是非注目してください。 誰もが憧れるホームランバッターやエースピッチャーだけがヒーローじゃない。スーパーとは言えない主人公ですが、さまざまな場面で犠牲心を発揮することで周りを幸せに導き、そして自分も成長していく。その姿はまさに隠れたヒーローです。普段、目立たないけれど誰かのために頑張っているすべての人へ捧げるドラマです。