イーサL2「オプティミズム(OP)」、フォルトプルーフの脆弱性修正へ
オプティミズムがフォルトプルーフの脆弱性を修正へ
「OPメインネット(オプティミズム)」で実装されているセキュリティ機能「フォルトプルーフ(Fault Proof)」のバグ修正計画を含むアップグレードが8月17日に提案された。「OPメインネット」の開発元「OPラボ(OP Labs)」のプロトコルエンジニアであるモフィ(Mofi)による提案だ。 「OPスタック」は、「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のレイヤー2ブロックチェーンを立ち上げられるソフトウェアである。「オプティミスティックロールアップ」は、イーサリアムのレイヤー2で使用される「ロールアップ」技術だ。 この提案に伴い、コミュニティ主導の監査で発見された脆弱性に対処する為、許可が不要なセキュリティ機能「フォルトプルーフ」が一時的に無効化され、許可制のセキュリティ機能「フォールバック」が有効化されるとのこと。 これにより今後約3週間のアップグレード期間中は、オプティミズム財団(Optimism Foundation)が「フォールバック」を実行し、必要に応じてセキュリティ評議会が介入する権利を持つという。 また「フォールバック」を含むシステムの設計により、ユーザーの資産はリスクにさらされることが無く、未処理の出金リクエストはリセットされ、ユーザーは再度出金を証明する必要があるとのこと。 「フォルトプルーフ」は、ブロックチェーンの安全性を高める「オプティミスティックロールアップ」の機能。バリデーターが作成したブロックに不正なトランザクションが含まれていることを指摘し異議申し立てする機能「チャレンジ(challenge)」の導入によってチェーンの安全性を高めるとのことだ。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)