【特集】工場建設シム『Factorio』はなぜヒットした?発売から8年、セールしないのに人気絶頂。大型DLCとアップデートが大きな話題に
日々たくさんのゲームがリリースされる現代。その分話題になる作品も多いわけですが、「どうしてこのゲームは人気なんだろう?」と思ったことはありませんか? 【画像全3枚】
この連載では、ゲーマーから注目を浴びているゲームがなぜ人気になっているのかを分析します。記事を読んで、流行っているゲームに詳しくなっちゃいましょう。今回は、Wube Softwareから発売された『Factorio』をお届けします。
ロケット打ち上げ目指して1から工場開発
本作は、墜落した未知の惑星を探索して資源を収集し、ベルトコンベアなどを用いて自動で動く工場を作り上げていくストラテジーゲームです。視点は見下ろし型となっており、ゲームが進んで複雑化した工場は壮観です。
ゲーム内で大きな目標として掲げられているのが、ロケットを打ち上げて惑星からの脱出を目指すというものです。最初は更地ばかりのなにもない星で、工場と技術をどんどん発展させていくのが楽しい本作。序盤はややとっつきにくいですが、それを乗り越えれば何十、何百時間も楽しめる作品です。
なぜヒットした?
本作が早期アクセスとしてリリースされたのは2016年、正式リリースされたのは2020年とかなり時間が経っていますが、SteamDBによれば同時接続プレイヤー数のピークはなんと今年の10月25日(記事執筆時点)。これには、DLCと大型アップデートのリリースが関係していると考えられます。
DLC「Space Age」は、本編でロケットを打ち上げたその後を描く拡張で、今度は宇宙と複数の惑星を股にかけたより壮大な工場建設が行えます。惑星はそれぞれ火山の噴火で現れる溶岩を使ったり、滅びた文明の廃墟・廃材を再利用したり、湿気が高いところでは腐敗に気をつけたりと、異なる性質を持っており、それに適応しなければなりません。
そして、その惑星は宇宙ステーションでつなぐことができます。つまり、惑星間での物流が行え、宇宙規模のデカすぎる工場ラインを作ることができるというわけです。すでに何時間もプレイしたユーザーをまた楽しませるほどの厚いコンテンツを持っており、続編級のコンテンツ量であるとして好評を集めています。