【陸上】マラソン世界記録保持者のキプトゥムが交通事故で他界 夢の2時間切りに迫っていた24歳
昨年10月のシカゴマラソンで2時間0分35秒の世界新記録を打ち立てたケルヴィン・キプトゥム(ケニア)が交通事故でこの世を去った。各紙が一斉に報じている。 マラソン世界記録保持者・キプトゥム4月のロッテルダムで夢の2時間切りに挑戦する予定だった ケニア・エルドレッドのカプタガット・ロードで、同乗していたガルヴェ・ハキジマナ・コーチとともに亡くなったことを、キプトゥムの家族や現地交通局が認めた。 キプトゥムは昨年12月に24歳になったばかり。ケニア西部のチェプコリオ出身で、トラックでの実績はほとんどないなか、ハーフマラソンで結果を残し、20年には丸亀国際ハーフマラソンにも出場している。同年12月にはバレンシアハーフで58分42秒をマーク。若手の有力選手としてみられるようになった。 22年12月にバレンシアで2時間1分53秒と鮮烈なマラソンデビューを飾ると、昨年は4月にロンドンで雨にもかかわらず2時間1分25秒の歴代2位の好タイムで優勝。10月のシカゴでは母国の英雄、エリウド・キプチョゲが持つ世界記録(2時間1分09秒)を塗り替えた。 4月のロッテルダムにエントリーしており、公認レースで人類初の2時間切りを目指していた。マラソン界の若きホープとの早すぎる別れに悲しみが広がっている。
月陸編集部