「令和6年9月文楽鑑賞教室」新国立劇場で上演中、歌舞伎公演との“夏祭セット割”も
「令和6年9月文楽鑑賞教室」が、去る9月7日に東京・新国立劇場 小劇場で開幕。このたび、舞台写真が到着した。 【画像】「令和6年9月文楽鑑賞教室」Cプロ「伊達娘恋緋鹿子」より。(撮影:小川知子)(他12件) これは、「『伊達娘恋緋鹿子』火の見櫓の段」と「『夏祭浪花鑑』釣船三婦内の段・長町裏の段」が、「文楽の魅力」と題した解説付きで上演される公演。公演はAプロ、Bプロ、Cプロに分かれており、それぞれ出演者が異なる。 「伊達娘恋緋鹿子」より「火の見櫓の段」では、八百屋の娘・お七の物語が展開。恋人が探していた刀剣をようやく手に入れたお七だったが、しかし町の木戸は閉まっており、その刀剣を恋人に渡すことができない。お七は、火の見櫓の鐘を叩き、火事が起こったと偽れば木戸が開くことに気付く。しかし、うそが判明すれば重罪で……。Aプロでは吉田玉翔、Bプロでは吉田玉誉、Cプロでは吉田簑太郎がお七の人形を遣う。 解説パート「文楽の魅力」では、Aプロに簑太郎、Bプロに桐竹勘次郎、Cプロに豊竹亘太夫と鶴澤清公が登場。「夏祭浪花鑑」より「釣船三婦内の段」「長町裏の段」では、夏の大坂を舞台に、忠義のために生きる人々の姿が描かれる。Aプロでは団七九郎兵衛を吉田玉助、釣船三婦を吉田勘市、徳兵衛女房お辰を吉田一輔、三河屋義平次を吉田玉佳、Bプロでは団七九郎兵衛を吉田簑紫郎、釣船三婦を吉田文哉、徳兵衛女房お辰を桐竹紋臣、三河屋義平次を吉田簑二郎、Cプロでは団七九郎兵衛を吉田玉勢、釣船三婦を吉田文昇、徳兵衛女房お辰を吉田勘彌、三河屋義平次を吉田玉志がそれぞれ遣う。一部公演は、開演時間が通常より遅い18:00となる「社会人のための文楽鑑賞教室」、外国人に向けた「Discover BUNRAKU - 外国人のための文楽鑑賞教室 -」として開催される。 公演は9月22日まで。なお、現在東京・新国立劇場 中劇場では「令和6年9月歌舞伎公演」が行われており、同公演では同じく「夏祭浪花鑑」が上演されている。これを記念して、“夏祭セット割”と題し、歌舞伎公演との同時購入でチケットが1割引となるキャンペーンが実施されている。詳細は公式サイトを確認しよう。 ■ 令和6年9月文楽鑑賞教室 2024年9月7日(土)~22日(日・祝) 東京都 新国立劇場 小劇場 ※一部公演で「社会人のための文楽鑑賞教室」「Discover BUNRAKU - 外国人のための文楽鑑賞教室 -」を開催。