美 少年・藤井直樹「アイドルのギラギラ感を生かして」、舞台「甘美なる誘拐」明日開幕
美 少年の藤井直樹が主演を務める「舞台『甘美なる誘拐』」が、明日9月13日に東京・シアター1010にて開幕する。これに先駆け、本日12日に囲み取材が行われた。 【写真】終始笑顔の藤井直樹。 平居紀一の小説「甘美なる誘拐」(宝島社)は、2021年に「このミステリーがすごい!大賞」文庫グランプリを受賞した“誘拐ミステリー”。その舞台化となる本作では、かもめんたるの岩崎う大が脚本・演出を手がける。囲み取材には、藤井、和田琢磨、内博貴、波岡一喜、岩崎が出席した。 ヤクザの末端・市岡真二役の藤井は笑顔で登場し、初日を控えた心境を「めちゃくちゃ緊張してソワソワしていますが、皆さんに支えていただきここまでこられました」と述べる。自身の役柄については「真二は気だるさと、ヤクザとしてのギラギラ感を持ち合わせた人物。想像しづらい役どころでしたが、自分がアイドルとして仕事に挑んでいるときのある種ギラギラした気持ちや、推理が好きなところなど、自分の中の共通点から少しずつ近づいていきました」と話す。 真二のバディ・草塩悠人役の和田は、悠人について「真二とは対照的なお調子者」と紹介し、自身との共通点を「仲良くなるとしゃべりたがるところ。僕も藤井くんに『構って、構って』と話しかけているので」と説明。また和田は「(藤井は)普段は柔らかい雰囲気ですが、ある日の稽古中、藤井ちゃんの演技を観て『怖い!』と感じる瞬間があって、『それそれそれ!』と思わず声を上げた」と藤井が“ガラの悪さ”の感覚をつかんだ瞬間を目撃したときの興奮を語り、「隣でやっていて、うれしかった」と振り返る。藤井は「『ガラ悪いよ』と言われて、唯一うれしい瞬間でしたね」と笑った。 波岡は、自身が演じるキャラクターについて「古風な昔気質のヤクザの役。いろいろな側面を持っているところを楽しんで」とネタバレに配慮しつつ簡潔にコメント。藤井についての印象を問われると「かわいいですよね。とっても真面目でがんばり屋さん」と表現した。 内は、事務所の後輩である藤井との共演について「一生懸命やる子だなという印象が昔からあったので、何も心配せずに見守っていました」と話す。また内は、過去に舞台「少年たち」で藤井を含む美 少年のメンバーと共演したことに触れ、「あの頃は看守長役として藤井くんのことをボコボコにしていましたが、今回は(藤井演じる真二の)舎弟役なのでボコボコにされる側。美 少年ちゃんのファンは僕のことが大嫌いだと思いますが(笑)、今回の舞台を観ることで僕のことが“大好き”になるはず。ここで好感度を一旦回復させようと思っています」と目論見を述べた。 岩崎は「原作のミステリーは、映像化不可能とされる叙述トリックが大きな要素となっていますが、演劇でならギリギリ表現できる。それが今回舞台化する大きな意味になっているなと思う」と期待を込めて語る。会見では、藤井が岩崎を“お父さん”のように慕っていることについての話題も。岩崎と藤井の誕生日が同じであること、藤井の父親と岩崎の身長が同じことについて、岩崎は「親和性、絶対あるよね」と言って藤井と見つめ合い、会場は和やかな笑いに包まれた。 上演時間は約1時間45分。公演は9月16日まで。 ■ 舞台「甘美なる誘拐」 2024年9月13日(金)~16日(月・祝) 東京都 シアター1010 □ スタッフ 原作:「甘美なる誘拐」平居紀一(宝島社) 脚本・演出:岩崎う大 □ 出演 市岡真二:藤井直樹 草塩悠人:和田琢磨 植草菜々美:礒部花凜 荒木田:馬場良馬 長尾春香:高畑結希 篠井:末永みゆ 佐々倉:土屋翔 船曳:槙尾ユウスケ 植草浩一:岩崎う大 堀田正義:内博貴(特別出演) 石村堅志:波岡一喜