久保建英、三笘薫に続くのは? 欧州での活躍を予感させるJリーグのアタッカー5人
ただし代表戦ではポストプレーなどで粗が見えた。ワントップのタイプではない。その点はチームの戦術次第だが......。 川崎フロンターレからヴィッセル神戸に新天地を求めた宮代大聖(23歳)は、サッカーセンスでは日本人FWとして図抜けている。かつての柳沢敦、あるいは大迫勇也に近い存在で、「ポストプレー」「サイドに流れる」「中盤に落ちる」のどれにも適応し、起点になれる。技術精度も高く、そのシュートはJリーグでも際立って美しい。 課題は、どのポジションも器用にこなせる分、皮肉にもストライカーとしての怖さに欠ける点だろう。得点への荒々しさが出てこないと、FWでの欧州挑戦は苦しくなる。結局、エゴがぶつかり合うポジションなのだ。 他には、爆発力では鳥栖の横山歩夢(20歳)が面白い。G大阪の坂本一彩(20歳)も選手間で評判が急上昇中の若手だ。さらにJ2になるか、横浜FCの森海渡(23歳)、ロアッソ熊本の道脇豊(17歳)というストライカーも、非凡さを感じさせる。
小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki