初めて決勝に臨むNGT48鈴木凜々花

　第6回AKB48グループ歌唱力NO・1決定戦決勝大会（7月23日、東京・立川ステージガーデン）に出場するNGT48のメンバー4人を紹介する。最終回は鈴木凛々花（15）。予選では昭和の名曲を歌って初の決勝進出を果たした。 　◇　　◇　　◇　　 　鈴木は昨年に続いて2回目の出場で初めて予選を突破した。「こんなことってあるんだって、びっくりした」。約1カ月後の決勝大会には「緊張よりも楽しみ」と自然体で臨む。 　11位タイだった予選は山口百恵さんの「いい日旅立ち」を披露した。NGTの3期生では最年少の15歳が、昭和の名曲で決勝に駒を進めた。「山口百恵さんの曲が大好き。新幹線に乗った時にずっと聞いていた」。作戦は考えず、普段の自分を出した。 　昭和、平成の曲は「歌詞のストレートさに童謡と同じものを感じる」と根っからのお気に入り。中森明菜、DREAMS COME TRUEもレパートリーにある。「歌う時には景色が見えてくる」。幼いころに童謡を習っていたこともあり、心の奥にあるものを表現することを、今も大切にしている。 　昨年、長岡市で行われたフェスに出演した時、同じく出演していたシンガー・ソングライターのイルカ（73）と写真を撮った。お礼の手紙を出すと返事をもらった。「本当にうれしかった。今度はライブに行きたいし、決勝のアドバイスをもらいたい」と笑う。 　フォークの大家のように、心に響く歌を歌うことは大きなテーマ。「勝負ごととしてだけじゃなく、お客さんの気持ちや考えに変化が表れるように歌いたい」と決勝では自分を貫く。【斎藤慎一郎】 　◆鈴木凛々花（すずき・りりか）2008年（平20）9月30日、新潟市生まれ。22年に3期生としてNGT48に加入。特技は童謡を歌うこと、逆上がり。血液型O。 　◆NGT48の決勝進出メンバー　清司麗菜（23）大塚七海（23）三村妃乃（22）鈴木凛々花（15） 　◆AKB48グループ歌唱力No・1決定戦　AKBグループ所属のメンバーが歌唱力で競う。6度目開催の今回は予選に国内グループから100人、海外の姉妹グループから35人がエントリー。5月29、30日の予選を突破した20人が決勝大会に進出し6代目女王の座を争う。決勝進出者の中で上位に入ったメンバーが「ファイナリストライブ」を開催する。