【実話】炎天下0歳児が車に閉じ込められた!勝手にドアがロック?周囲は人気もなく、スマホも車のなかで【著者に聞く】
本作は、はなゆい(hanayuistudio)さんの友人が体験した怖い話。ある日、車で近所の野菜販売所に出かけた。0歳児を抱っこして買い物を終えた友人。チャイルドシートに乗せてドアを閉めた途端、「ピョンピョン」と車から謎のアラーム音が。慌ててドアを開けようとしたが開かない!勝手にインロックされてしまったようだ。こんなときどうしたら?突然のトラブルと対処法を描いた、はなゆいさんの実録漫画「0歳児が車に閉じ込めらた話」を紹介するとともに著者に話を聞いた。 【漫画】本編を読む ■暑さの中、車内に子どもが取り残される事案が発生している!? 近所の農園に買い物に向かった友人。その日は炎天下で、野菜を買ったらすぐに帰る予定だった。助手席に買った荷物を置き、子どもをチャイルドシートに乗せて後部座席のドアを閉めたとたん、車からアラームが鳴った。 「今の音は、何?」慌てて運転席のドアを開けようとしたが、「開かない!」。焦って車のカギを探すと、鍵は助手席のカバンのなかだった。子どもを乗せたままインロックしてしまい一人慌てる友人。なぜなら、ここは農園。周囲は畑が広がるばかりで、滅多に人が通らないのだ。 検証によると、気温35度の炎天下で窓を閉め切り、エンジンを切った状態だと、室内の温度はわずか20分で50度にまで上昇するという。そんなニュースを思い出し、友人は焦った。しかし、肝心のスマホも助手席のカバンのなか。一体どうしたら? ■窓ガラスは割れにくい構造になっていて、女性一人では難しいことも! ――本作を描いたきっかけをお願いします。 車内置き去り事件はニュースなどで見聞きすることはありましたが、「私はそんなこと絶対にしないから大丈夫!」と思っていました。しかし、友人から聞いた「意図せず赤ちゃんを車に閉じ込めてしまうケースがある」、しかも、このようなアクシデントは、意外と起こると聞いて「これは他人ごとではない。私も含め、自分は大丈夫だと思っている人にも伝えた方がいい」と思い、漫画にすることにしました。 ――コメントに「車の窓を割る」というご意見もありましたが、いかがですか。 すごく暑い夏の日などは、一刻の猶予もなく「自力で窓を割る」必要に迫られる場合もあると思います。ただ、これは消防の方も言っていたのですが、「とても難しい」ことだそうです。赤ちゃんが車の中で泣いていて、女性一人、頭が混乱している中で、何で割るか、どこの窓を割るか、割った窓ガラスで赤ちゃんが傷つかないのか…など、冷静に考える余裕がなくなってしまうこと、そして、思っている以上に窓ガラスは割れない構造になっているからだそうです。 ――もしも、のときには119番の方がよさそうですね。本作を通して読者の方に伝えたいことがあればお願いします。 漫画の主人公である彼女も、当時の自分の行動を振り返って、「あの対応は最善ではなかった」と言っています。しかし、いざ自分がその当事者になった場合、最善の行動がとれるとは限りません。漫画を通して、「自分だったらこうするな」とか、「これはしない方がいい」などシミュレーションができれば、いざ当事者になった場合や近くで同じようなことがあって困っている人がいた場合に、的確にアドバイスができるのではないかと思います。漫画を通して、自分だったらどうするかを考えて頂くきっかけや参考になればいいなと思います。 本作のように、車内に鍵を置いたまま誤ってドアがロックされる「インロック」によって、暑さの中で車内に子どもが取り残される事案が発生しているという。原因はスマートキーの誤作動や電池切れがの場合も。夏場など熱中症の危険がある場合は消防へ連絡して、早急に救助してもらうなど対処法を覚えておこう。続きは、はなゆいさんのブログ「笑う母には福来る」やKindleで読むことができる。 取材協力:はなゆい(@hanayuistudio)