市が新たに電動自転車20台導入 シェアサイクル実証事業 観光客の需要を見込み【山口】
山口市は15日、2020年から行っているシェアサイクル実証事業で、新たに電動自転車20台を導入した。市民からの要望に加え、米有力紙の特集「今年行くべき旅行地52選」に選ばれたこともあり、国内外の観光客の需要を見込み、市内移動の利便性向上を図った。 充電が満タンの状態で最大200㌔の走行が可能。自動充電機能を持ち、管理業者が定期的にバッテリーを入れ替えるため、電源切れの心配は無い。料金は15分で100円。4時間未満の最大料金は1000円。専用アプリをダウンロードして利用する。 当面はJR山口駅、香山公園観光案内所、湯田温泉駅駐輪場、井上公園、防長苑に設置。どのポート(停車場)でも返却できるため、電動自転車の有無は専用アプリで確認できる。市は利用状況を調査しながら、電動自転車の配置を調整。昨年1月末までの利用上位のポートは湯田温泉、山口駅、山口大だった。 現在は34ポートで電動自転車を含み計120台がある。着用が努力義務化されたヘルメットは市役所、香山公園前観光案内所、山口ふるさと伝承総合センター、山口観光案内所、湯田温泉観光案内所、新山口駅観光交流センターで貸し出している。 事業費として今年度予算に1440万円を計上。実証期間は来年3月31日まで。利用実績は初年度は1101件、21年度は4777件、22年度は1万77件、昨年度は1万2367件と着実に伸びている。 市交通政策課の永富美香子主事は「電車やバスと組み合わせて快適な市内移動に役立ててもらえれば」と利用を呼び掛けている。