オリックス・山本由伸 明確な意図がある 試合を支配するピッチング【荒木大輔のPitching Analysis】
「中盤からテンポ良く球数を少なく」を心掛け、7回無失点で16勝目を挙げた山本[写真=佐藤真一]
高い修正能力はさすがです。今季も相手を圧倒するピッチングを続けてチームを3連覇に導いた山本由伸投手。ただ、10月2日の日本ハム戦(京セラドーム)では、立ち上がりが本調子ではないように感じました。 1回表、先頭の万波中正選手に対しては初球にカーブを選択。本塁打王争いを繰り広げていた若き主砲を警戒しているからこそ選んだ球種だったのでしょうが、これが外角低めに外れてボールとなります。初球にポンとカーブでストライクを取れていればスムーズに試合へ入っていけたかもしれません。結局、カウント2-2から外角高めにシュート回転した直球をとらえられ、左中間二塁打とされてしまいました。 続く細川凌平選手の一ゴロで一死三塁。しかし・・・
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週刊ベースボール