HW ELECTROが新明和と協業しEVダンプカー「ELEMOダンプ」を開発。2024年は商用EV元年か
商用EVで多くの実績を持つHW ELECTRO
2024年1月26日、HW ELECTRO株式会社は、特装車や飛行艇で有名な新明和工業株式会社との協業により、電動ダンプカー「ELEMOダンプ」を開発、発売を開始したと発表した。 【写真】ELEMOダンプをもっと詳しく見る HW ELECTROは、「環境問題」と「社会貢献」の視点から「人に、社会に、不可欠なピースであるために」をコンセプトに、次世代の多用途商用EV「ELEMOシリーズ」の車両の開発・製造と販売を行うファブレスメーカーだ。 2021年4月に日本初の輸入小型EV商用車としてナンバーを取得し、2021年7月24日より「ELEMO」（エレモ）、11月20日より「ELEMO-K」（エレモ-ケイ）、2023年秋には、中型バン「ELEMO-L」 （エレモ-エル）を発売している。 今回、自治体に向けたラインナップ拡充を図るとともに、働くクルマのEV化を加速させたいという想いで、特装車の国内トップメーカーである新明和工業と協業し、既存の多用途商用EV「ELEMO」の新たなラインナップとして開発されたEVダンプトラックが「ELEMOダンプ」というわけだ。
清掃車仕様と多目的仕様の2種をラインナップ
ホイスト機構には、電動モーターで駆動する油圧ポンプを採用したほか、コンタクタ付ヒューズボックスにより電気的安全性が確保されている。 架装するEVシャシ側の電力でダンプ装置を作動することにより、CO2を排出しない作業を行うことが可能で、自治体での使用も期待される清掃車仕様と、業種を限定しない多目的仕様の2種類を展開する。 両者の違いは荷台形状にあり、荷物の積載がしやすくダンプ時にテールゲートを自動開閉できる多目的仕様と、体積の大きな荷物を積みやすい清掃車仕様という棲み分けがされている。 また、多目的仕様のサイドゲートには、「前進」や「スマート」な印象をもたらす傾斜型デザインの補強材を採用することで、見た目の洗練度も上げる工夫がなされているのも特徴的である。 ちなみに、多目的仕様の全長×全幅×全高は3950×1410×1905mmで、車両価格は423万5000円。一方で清掃車仕様では3965×1445×1905mmと多目的仕様より少しだけ大きくなっており、車両価格も434万5000円と11万円増となる。 今後は、乗用車のみならず商用車でもEV化が進むと見られているが、今回のELEMOダンプがその先鞭をつける形となるのか、注目が集まることだろう。
