大阪松竹座「立春歌舞伎特別公演」出演の獅童、中車に吉村知事「巻き込み事故に遭ったんですね」
「立春歌舞伎特別公演」(2025年2月1~16日、大阪松竹座)の記者発表会が11日、大阪市北区の大阪市役所で行われ、歌舞伎俳優の中村獅童(52)、市川中車(58)らが出席した。 大阪の文化芸術の魅力発信を強化する「大阪国際文化芸術プロジェクト」の一環。昼の部「恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)封印切」で亀屋忠兵衛を演じる獅童は「上方和事の代表作。私は関東の役者でございます。きょうになって事の重大さといいますか、〝なんでこの仕事を引き受けてしまったのか〟と。プロデューサーにだまされちゃったのか」とボヤいた。 「最初にやったときは(中村)勘三郎の兄さんがアリゾナの別荘にいらっしゃるときにお稽古していただいた。いい思い出です。今度で3度目」と話しつつ、同席した中村扇雀(63)に「来年1月に兄さん、歌舞伎座で(忠兵衛を)なさるんですよね。2月に僕、大阪でやっちゃうんだってドキドキしてきちゃった」と笑わせた。 中車が「6月に『ヤマトタケル』で松竹座に出させていただいたとき、泊まっているところから御堂筋を見ていましたら車の6車線一方通行って、東京の者には見慣れないんですけど、それが万博仕様で2車線が歩道になっていた。車道よりも歩道を優先しているところに万博の勢いを感じています」と語り始めると、獅童は「もうちょっと2月のことを言ってください」とクレーム。 中車から「(大阪に)乗り込んでくる獅童さんが(忠兵衛を)どうやるか!?」と返され、「嫌なこと言うなぁ」と苦笑した。 2人のやりとりを聞いて、「獅童さんと中車さんは巻き込み事故にあったんですね。でも、楽しくやりましょう!」と吉村洋文大阪府知事(49)。獅童と中車は顔を見合わせて爆笑した。