渦中の町田へ「すべてが悪とするのは違う」 “ボール水かけ疑惑”に代表OBが持論【見解】
町田が「リーグを盛り上げているのは間違いない」
栗原氏は、「自分が蹴るボールに水をかけるのは、滑るからコントロールしづらくなることもある」とし、「ガンバ(大阪)戦に関してはすでに芝が濡れていたこともあって、あまり意図してやっていない気もします。彼の中では一種の願掛けのようなものかもしれない」と語った。 町田は激しい球際やロングスローを駆使する戦術が議論のテーマに挙がることも多いが、史上初めてJ1初昇格で前半戦を首位で折り返し、今なお鹿島アントラーズやガンバ大阪、昨季王者のヴィッセル神戸を抑えて首位に立っている。栗原氏は、「町田がリーグを牽引し、盛り上げてくれているのは間違いない」と評価する。 「議論になるのも、人の興味を引き付けている証。負けていたら話題にもならないかもしれないわけで、町田が勝ち続けていることへの妬みも少なからずあるかもしれないし、ヒールのようなチームを倒す気持ち良さがあったほうが盛り上がる部分もあるでしょう」 黒田剛監督率いる町田の快進撃はどこまで続くのか、シーズンを追うごとにその注目度は増している。 [プロフィール] 栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう)/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。
FOOTBALL ZONE編集部