箕面ビールのピルスナーを飲み比べてみたら…
酔いどれ編集長のクラフトビール飲みある記(104) CBMのサイトで「本日のビール」を眺めていたら、吉祥寺ペニーレーン店で箕面ビールのタップテイクオーバーをやっていた(大手町店でやったブラッスリーノットのタップテイクオーバーの開催前です。念のため)。連載102でも書いたが、タップテイクオーバーとは、特定のブルワリー(醸造所)のビールを多数出すイベントのこと。コロナ前にCBM虎ノ門店で箕面ビールのそれが開催された際、訪れたときにはもうほとんど飲み尽くされており、飲んだのは「こざるIPA」(僕のビールメモには「セッションだけに薄く感じる。ビター感は強い。モルトの味が残る」とある)、「ブルーミングIPA」(ホッピー感強い)、「ボスざるIPA」(ブラックIPA)の3種類だった。 今回のタップテイクオーバーで目を引いたのは「W-IPA」。箕面のW-IPAは、連載18などで何度か紹介してきたように、ワン・オブ・マイ・フェイバリット・ビール(最もお気に入りのビールのひとつ)なのだが、飲んだことのないバージョンがラインアップに入っていたからだ。 連載18では以下のようにW-IPAを紹介した。 <パイントグラスになみなみと注がれた「W-IPA」のクリアな美しい琥珀(こはく)色に目を細める。モルティーかつホッピー。豊潤なモルトとホップの香りと苦味が織りなす〝協奏曲〟に酔いしれる。箕面ビールのサイトの商品説明にある通り「ホップのアロマ、苦味、モルトの風味、すべてがリッチ」だ。 IPAの中でも、ホップをよりふんだんに使い、アルコール度数の高いものを「インペリアルIPA」という。「IMPERIAL IPA」と頭文字にIが並ぶので「ダブルIPA」とも呼ばれる。箕面の「W-IPA」は通常の2・5倍のモルトとホップで仕込んだアルコールは9%。「W-IPA」というけれんみのないネーミングは、自信の表れといっていいのかもしれない。> ペニーレーン店でのタップテイクオーバーでは、そのW-IPAが3バージョン開栓されていた。そのうち定番のW-IPAはよく飲んでいる。山椒(さんしょう)W-IPAは、「樽(たる)で飲めるのは東京都内で当店のみ」という触れ込みに誘われて高円寺のビアカフェBで飲んだことがある(まさにWIPAに山椒をプラス。普通のWIPAよりすっきり感があった)が、もうひとつのバレルエイジドW-IPAはお目にかかったことすらない。ネットで調べてみると、2022年の稲毛海岸のクラフトビール専門店「WORLD BEER&DINING MIHAMA BASE(ワールドビア & ダイニング ミハマベース)」のサイトに<「イチローズ・モルト」のウィスキー樽でW-IPAを熟成させた超希少なビールの枠を超えたビール。IPAのホップ感は大人しめですが、さらに濃厚なモルトフレーバー、バニラのような複雑な香味で新たなW-IPAに。>と紹介されていた。