野上さん奨励賞・知事賞 富山で県新人演奏会
第41回富山県新人演奏会が16日、北日本新聞ホールであり、富山ゆかりの若手演奏家5人が、これまで取り組んできた成果を披露した。北日本新聞音楽奨励賞と県知事賞にはバイオリンの野上純さん(24)=桐朋学園大学院大修了、富山市呉羽町=が選ばれた。県青少年音楽文化推進委員会、北日本新聞社主催。 演奏会は若手の育成と地域の音楽文化の発展を目指して1984年に始まり、県内外で活躍する音楽家を数多く輩出してきた。今回はピアノ2人、バイオリン2人、マリンバ1人の計5人が出演した。 野上さんはラベルの「演奏会用狂詩曲『ツィガーヌ』」とクライスラーの「中国の太鼓」を選曲。次々と変わるテンポや曲調を自在に操り、圧巻の演奏を見せた。「姉と兄がこの演奏会で賞をいただいており、その姿が憧れだった。楽しんで演奏できたのでうれしい」と話した。 表彰式では蒲地北日本新聞社長と県青少年音楽文化推進委員会の中村義朗顧問が野上さんに表彰状や盾を贈呈。出演者全員に富山ガラス工房が制作した「金の卵」をイメージしたオブジェが贈られた。