クリスマス前にイチゴ生産者困惑…長引く暑さで不作”ケーキ需要に間に合いそうにない”【岡山・鏡野町】
岡山放送
クリスマスの“主役”のケーキがピンチです。これから出荷のピークを迎えるイチゴが2024年は不作となっています。一体、なぜなんでしょうか?イチゴ農家を取材しました。 (生本ひなの記者) 「(11月12日)午後3時、岡山県鏡野町の気温は22度と平年より5度以上高くなっています。長引く暑さの影響を受けているのがイチゴです」 3棟の農業用ハウスでイチゴを栽培している小竹ファーム。例年なら、この時期に実が付き始める頃ですが・・・ (小竹ファーム 小竹暁さん) 「例年だと青い実がずらっと並んでいるような状態だが、今年(2024年)は1割も付いてない」 本来なら、11月下旬から収穫を始める予定でしたが24年は、まだ半分程しか花が咲いていません。24年の長引く暑さがイチゴの生育に影響したといいます。 (小竹ファーム 小竹暁さん) 「夏が暑くても9月ごろから気温が下がれば良いが、なかなか気温が下がらず10月も暑かった。そんな状態が長かったので、花が咲くのが遅くなったと思う」 品質には問題ないということですが、このままいけば年内の出荷量は例年の3分の1以下になる可能性もあり、価格の高騰につながりかねません。 この影響が心配されるのが・・・イチゴをふんだんに使うクリスマスケーキです。イチゴは早いうちに取れるものほどサイズが大きくなりますが、ケーキ店の需要があるのはケーキに適した小振りのイチゴです。 (小竹ファーム 小竹暁さん) 「間に合いそうにない。クリスマス直前に大きなものが採れ始める」 夏の暑さは冬の一大イベントにも影を落としています。イチゴだけでなく、ケーキに欠かせないタマゴも全国で相次ぐ鳥インフルエンザの影響で今後、価格が上がる可能性があり、24年のクリスマスの主役は姿を変えなければならないかもしれません。
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