<いざ!頂点へ・24センバツ報徳学園>選手紹介/10 /兵庫
◇野手転向に手応え 吉川大進(だいしん)選手(2年) 昨年夏まで投手だったが伸び悩み、指導陣の勧めで野手に転向した。未練はあったが練習を始めると、打ったり走ったりできる楽しさを感じられた。「野手になってから毎日が濃い」と顔をほころばせる。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち フライは約2カ月で捕球できるように。ティーバッティングではバットから少し遠い球を上げてもらう工夫で、打ちにくい球にタイミングを合わせる感覚を養い、打撃が急成長した。2月中の紅白戦では本塁打など長打も含め打率5割と上位に食い込み、メンバー入りを果たした。 読むとやる気が出てくる野球漫画が好き。体の構造や使い方など学ぶことも多く、寮にも50~60冊をそろえて自分からお気に入りを仲間に貸し出している。 (1)179センチ・72キロ(2)右・右(3)外野手(4)姫路市立広畑 ◇守備力強化で自信 金本遊森(ゆうしん)選手(1年) 「森で遊び回るくらい元気な子に」という名付けの由来そのままに、広い外野を小柄な体で駆け回る。「打球の落下地点まで最短で行ける感覚がある」と守備力に自信を持つ。 1年生からのメンバー入りを目指してきたが、昨年はA~Fの練習のグループ分けでDとEを行ったり来たり。悔しさをバネに冬のトレーニングに取り組み、走力や守備範囲、送球スピードなど全体を底上げして92人中の20人に選ばれた。「責任感と不安が半々くらい」と緊張しつつも、甲子園に出場してホームランを放ったと聞く祖父を超える活躍を目指している。 趣味は世界各国の国旗や首都の暗記。図鑑を眺めたり、同じ寮生の同級生、橋本友樹選手と問題を出し合ったりするのが楽しい。 (1)163センチ・60キロ(2)左・左(3)外野手(4)阪南市立鳥取東(大阪) ……………………………………………………………………………………………………… 【データの見方】 (1)身長・体重(2)投・打(3)ポジション(4)出身中 〔神戸版〕