FISHBOYがイギリスでの番組出演に「本当に泣きました」 国内外での大詰めに向けCyberAgent Legitが勝負に挑む
【プロフェッショナルの共有】 ――メンバーをずっと見てきているなかで、さらにここから飛躍するために、どんなことが必要だと感じていますか。 レジット内で環境を変えること、新しい挑戦をすることが一番いいのかなと思っています。ずっとDリーグ内にいると、価値観が固まってしまったり、インプットがなかったりするので、海外に挑戦して、外の価値観をしっかり吸収することで、新しいアウトプットが生まれると思っています。 もうひとつは、新メンバーだと思っています。もし新しい風を吹かせてくれるようなメンバーが入ってくれたら、表現の多彩さやチームの色が変わっていきます。また新メンバーが入ることで、壁が出てきて、それを乗り越える瞬間にグッと成長できるチャンスにもなると思っています。 ――レジットのなかで共有している精神はありますか。 感謝とプロフェッショナルの定義ですね。プロフェッショナルの定義とは、自分の才能を持って社会貢献することだと、僕は思っています。自分の才能を自分のために使うのは、プロではない。ダンスでいうと、自分たちのしたい踊りをしたいようにするのはアーティストなんですね。というよりは、より多くの人たちが、感動したり、楽しんでもらったりするような作品を、僕たちの能力を持って披露する目線でレジットはいると思います。 レジットのなかには、アーティスト精神を持っている人が何人もいるんですよ。でも、それはレジットのなかじゃなくて、違う活動でもできますよね。レジットとして活動するのであれば、レジットの時間はみんなのために使って喜んでもらうところに目線を向けようと活動しています。それが作品にも表れているのかなと思います。
【本当に幸せだと思った】 ――イギリスの人気オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出場しましたが、その経緯を教えてください。 昨シーズンのチャンピオンシップの準決勝で披露した「ROCK & FIRE」という作品の映像をInstagramに投稿しました。そうしたらものすごい反響があり、海外からもメッセージが来たなかのひとつに、『ブリテンズ・ゴット・タレント』のプロデューサーからのものがありました。「ぜひ、チャレンジしてみないか」と声を掛けてくださって、それをサイバーエージェントの社員の方々に相談したところ、快く引き受けてくださいました。 その後、メンバーに「チャレンジしてみないか」と話しました。Dリーグの真っ最中での出演だったので、非常に忙しくなると説明しましたが、メンバーは間髪入れずに「出たい!」とすごい覚悟を持って返事をしてくれたのが、出演の経緯です。 ――そこでジャッジ陣の中心人物、サイモン・コーウェルからゴールデンブザーを獲得しました。これはジャッジひとりに対して、1シーズンに1回しか使用できないブザーで、準決勝進出を意味するものです。この獲得の瞬間の感想をお願いします。 僕は観客席から見ていました。みんながショーをしている最中からいい結果が生まれるかもしれないという期待感はありましたが、何があるかわからないので、ドキドキしていました。 ショーが終わった瞬間に観客がスタンディングオベーションしてくれて、サイモンさんが話している最中に「ゴールデンブザー、ゴールデンブザー」と騒ぎ始めたんです。そこから、ほかのジャッジの方がコメントしている途中でしたが、サイモンさんが待ちきれずにゴールデンブザーを押しました。 本当に幸せだなと思いましたし、いい人生を送らせてくれているみんなに「ありがとう」と思いました。 僕は23歳のころに世界大会で優勝させてもらいました。その時は、3つ上の先輩に誘われて連れていってもらい、とてもうれしかったんです。予選から出て優勝できましたが、その景色が今でも忘れられない。さまざまな国籍の人から、「お前らすごいよ!」という感じで、みんなに祝ってもらい、とても素敵な景色を見ることができたと思っていました。 今回はみんなを連れていけて、みんながそういう景色を見ている、それを見ている自分がいる。その状況にものすごい感謝が込み上げてきましたし、23歳だった僕を連れていってくれた先輩にも感謝が思い浮かびました。みんなの頑張りに本当に泣きました。