俳優・反町隆史と“パターの神様”の意外な関係──ゴルフ界の最高峰「スコッティキャメロン」の魅力に迫る!
「スコッティキャメロン」と言えば、タイガー・ウッズ、松山英樹をはじめとする世界のトップゴルファーが信頼するパターブランドである。「スコッティキャメロン」は何がそんなにすごいのか? スコッティ・キャメロン本人と親交があるという俳優の反町隆史が、対談を通してパター界最高峰ブランドの魅力ににじり寄る。 【写真を見る】反町隆史、愛用のクラブセットを公開!
反町隆史とスコッティキャメロンの素敵な関係
「今日は反町さんに特別なギフトを持ってきました。あなたの名前を入れた世界に1本だけのパターです」 そう言いながら、スコッティ・キャメロンは反町隆史に1本のパターを手渡した。驚きつつも笑みを浮かべパターを受け取る反町の感動はスタジオに集ったスタッフにも伝わり、自然に拍手が巻き起こった。 「非常に美しいですね。“スコッティキャメロン”らしいこだわりを感じます」 スコッティキャメロンのスペシャルパターは、ゴルファーにとって垂涎のアイテムであり、数百万円以上の価値があるものも珍しくない。そんなパターをスコッティ・キャメロン本人から手渡されたのだ。大げさではなく、感動しないゴルファーはいないだろう。 スコッティ・キャメロンは、静岡県磐田市にある「スコッティキャメロン ミュージアム&ギャラリー」で開催されるイベントに出席するために来日。約20年前にゴルフコースを所有する共通の知人の紹介で反町と知り合い、親交が始まった。 「スコッティキャメロンで欲しいパターがあったところ、共通の友人にご本人を紹介してもらいました。スコッティの手作りのツアーパターは当時日本には入っていなくて、貴重だったんです」 スコッティキャメロンの思い出を振り返る反町の言葉を聞き、キャメロンは微笑みを浮かべる。 「ツアーパターは特別です。非常に長い時間をかけて作るものなので、プロゴルファーたちはクラフツマンシップに敬意を持って使ってくれます。この気持ちのやり取りが、パターブランドとしての原動力になっているのです」
反町隆史が語るスコッティキャメロンの魅力
約20年前、思いが募った反町は、米・サンディエゴにあるスコッティキャメロンスタジオを訪問。本人が工房を丁寧に案内してくれた、と感動体験を振り返る。 「金属の塊の削り出しから塗装まで、ひとつひとつの工程を丁寧に説明してくれました。言葉の端々にパター作りへの並々ならぬこだわりがあり、その情熱に感動したのはもちろん、スコッティの人間性にも強く感銘を受けました。だってそうでしょ? 世界的な一流選手でもなんでもない私にそこまでしてくれるなんて(笑)」 キャメロンは反町の第一印象を、“個性的でユニークな感性の持ち主”と表現した。 「グリップの握り方、さらにゴルフウェアの着こなしを拝見して、クラシカルで紳士的なプレイヤーという印象を受けました。腕時計にも詳しく、鋭い観察力と洗練されたモノ選びの感覚を備えていると感じたことを覚えています」 ゴルフだけでなく、釣りも趣味とする反町は、道具への強いこだわりを持っている。重要なのは、シンプルに「使った時に満足できるか」だ。 「満足の基準ですが、曲線や直線の美しさ、ディテールの作り込みなど、まずは見た目が優れていること。それと同じく機能性も重要なのですが、この両者を満たす道具というのが実はなかなかありません。それらの基準を満たす、一流の物というのは手に取ってみると不思議としっくりくるんです。スコッティキャメロンのパターがまさにそれ。自分にとっては特別な存在です」 スコッティキャメロンのパターは、「こうやって構えてくださいね」とパターのほうから語りかけてくるように感じると反町は語るが、それはなかなか得られない感覚だという。キャメロンが続ける。 「ゴルフクラブにはさまざまな種類がありますが、特にパターはパーソナルな関係性が生まれやすいものだと思います。自分が使っていたものを家族や親しい友人に譲ったりするように、大切なものを継承していく気持ちを伝えやすい道具かもしれません」 お気に入りのパターをその時々のフィーリングで切り替えるのが反町のスタイルだ。繊細な操作ができるL字型やピン型、慣性でオートマチックに受けるマレット型を使い分けている。 「腕に覚えのあるプレイヤーの多くが、反町さんのように複数のパターを休ませるような使い方をしています。かなりのブランクがあったとしても、久しぶりの友人と会ったように違和感なく使える。それが良いパターなのです」 反町はキャメロンのパター論に大きく頷きながら、自身のパターのスタイルを語った。 「L字型やピン型など、慣性で打つパッティングがカップに入らなくなってきたら、マレット型でストロークを意識して打つようにしています。交互に使い分けることに、パターの醍醐味があるのではないでしょうか」