競技性とエンタメ性が両立するお笑いライブ『AUN ~コンビ大喜利王決定戦~』開催
10月26日(土)、一ツ橋ホールにて第8回『AUN ~コンビ大喜利王決定戦~』が開催される。2020年にスタートした今大会はタイトルのとおり、二人一組で大喜利の対戦を行うもの。過去最大規模となるこの公演について、主催者である放送作家の長崎周成に話を聞いた。 【全ての写真】『AUN ~コンビ大喜利王決定戦~』主催者の長崎周成 「漫才ならM-1、コントならキングオブコントと賞レースがある中で、大喜利の大会があったらいいなと。それも『IPPONグランプリ』のような個人種目ではなく、コンビとして取り組んだらより熱量が上がって面白いんじゃないかと思ったのがきっかけです」 『AUN』立ち上げのきっかけをそう語る長崎。『AUN』はお題に対してコンビで力を合わせてひとつの答えを出すタッグの面白さが魅力。加えて、登場時に各コンビが趣向を凝らした扮装をしたり、渾身のボケを披露したりする時間も、このライブの大きな見どころだ。 「登場時のボケは、こちらからお願いしたわけではないんです。第1回で真空ジェシカさんやAマッソさんが始めたことが現在まで続いているんですよ。僕があまりにきちんと成立させようとしているのを見て、『ぶち壊してやろう』と思ってくださったんじゃないでしょうか(笑)今に至るまで登場に関する打ち合わせなどは全くしませんが、芸人さんと一緒に作っているライブだなと思います」 大喜利の対戦中にも、回答以外の部分のお楽しみがふんだんにある。 「大喜利ライブは通常、お題に対する答えにお客さんが笑うという図式です。でも僕らは、回答にMCや対戦相手が茶々を入れてノリが生まれる“横の関係性”を大切にしています。競技性だけではなく、バラエティ番組のようなエンターテイメント性もあるのが『AUN』のいいところかなと思います」 シンプルにフリップに書いて答えるものから、お題に沿った前説を披露してみせる「前説大喜利」、謝罪会見をする「謝罪会見大喜利」など、お題にも工夫が凝らされている。 「笑いに関する問いはすべて大喜利と捉えてお題を考えるようにしています。たとえば『謝罪会見大喜利』では、架空の謝罪会見というテイでお題に答えてもらい、お客さんは撮影OKとしています。そうすることで、本当の謝罪会見のようなシャッター音がなり、見ている側も自分も参加しているような面白さも楽しんでもらえたらと」 回を重ね、規模が拡大してきた『AUN』。今大会では16組が大喜利の腕を競う。 「今回は優勝経験コンビが2組(Yes!アキト&サツマカワRPG、警備員&ぺるとも)。過去の大会で決勝まで進んでいるケビンス、ママタルトもいる。予選から勝ち上がった勢いある十九人やフランツも。そこに初登場のマユリカやエバースも絡んで、どのコンビが優勝するかはまったくわからない。ぜひ予想しながら観ていただけたら」 「いろんなライブや番組でやってもらって、その一番を決める大会が『AUN』になれば」と、コンビ大喜利というスタイルをもっと広めたいという思いを抱く長崎。『AUN』というライブの面白さに対して絶対の自信を覗かせる。 「いろんな角度から楽しめるので、お笑いライブを観に来たことのない方にとっても、入門編になり得るライブだと思っています。出てくださる方々のおかげで間違いなく面白いと言えるものになっているので、たくさんの方に観ていただきたいです」 取材・文:釣木文恵 <公演情報> 第8回『AUN ~コンビ大喜利王決定戦~』 公演日程:2024年10月26日(土) 会場:一ツ橋ホール MC:奥森皐月/バイク川崎バイク 出演:Yes!アキト&サツマカワRPG/エバース/オダウエダ/ケビンス /こんにちパンクール/十九人/寺田寛明&お抹茶/ナイチンゲールダンス/永田敬介&鈴木ジェロニモ/春とヒコーキ/パンプキンポテトフライ/ひつじねいり/フランツ/ママタルト/マユリカ/ヨネダ2000