途上国へ中古眼鏡を送る 三重・松阪ライオンズクラブ
1億2000万人が待っている
三重県松阪市の松阪ライオンズクラブ(桝井俊一会長、39人)は長年、中古眼鏡リサイクルに取り組んでおり、今年も303本の中古眼鏡を回収、近くオーストラリア・シドニー市のライオンズクラブ国際協会眼鏡リサイクリング・センターへ送る。アフリカなどの途上国で役立てられる。 会員の渥美顕二さん(71)が㈱アツミメガネ(本社=松阪市大黒田町)を経営しており、先代の故・渥美順一さんが同クラブに入っていた頃から中古眼鏡リサイクルの取り組みに協力してきた。同社では県内の全4店舗に回収箱を設置して呼び掛けており、これまでに約2千本を集めた。一般市民から寄せられた物も合わせて今年は303本を送る。 渥美さんは「検品してきれいに掃除して送ります。ご協力いただいたお客さまには本当に感謝しています」と話す。 世界保健機関(WHO)の推定では、世界には視力が損なわれているが眼鏡のない人が約1億2千万人いるという。