一進一退の激闘は延長の末、千葉明徳が検見川を突き放す!
炎天下の激闘は、千葉明徳に軍配が上がった。 37分にMF6元木拓海(3年)からリリースされた左CKが直接ゴールに入り、千葉明徳が先制すれば、49分に右SB14辻陽向(2年)のスローインをきっかけにMF6古澤宏太(3年)がスーパーボレーを叩き込み、検見川が追いつく。 【フォトギャラリー】千葉明徳 vs 検見川 前後半を終えた時点では、どちらが勝ってもおかしくない展開。勝負の行方は10分ハーフの延長戦に委ねられた。 そして86分、千葉明徳がついに検見川を突き放す。FW13松本湧翔(2年)からのパスに走り込んだ交代出場のFW16桑江優歩(3年)が値千金の一発。さらに、97分に再び元木がPKを成功させ、ダメを押した。 「まずは守備をしっかり整えること。そこから素早い攻撃に移りたいと考えていました。本来はもっと中盤を使ってゴールを目指したかったのですが、緊張からか、長めのパスが多くなっていましたね。そこはひとつの反省点です」(千葉明徳・吉岡英樹監督) 両サイドを幅広く、ダイナミックに、スピーディーにボールを動かす千葉明徳の攻撃に耐えながらもフレッシュな選手を次々に投入し、検見川は反撃の糸口を探った。延長に入ってからの2失点が重くのしかかった。 「立ち上がりは、お互いに出方を探り合うような展開になりました。(千葉明徳には)上背のある選手が多いので、そこは警戒していましたし、できるだけコンパクトにしてセカンドボールを回収したかったのですが、なかなか狙い通りにいきませんでした。先制されても追いついて、“ここからだ”と思っていたのですが、負けてしまい、悔しいです。試合後、選手たちには下を向いたまま終わらないようにしよう。この負けを次につなげようと伝えました」(検見川・秋山大樹監督) 今年度の関東大会出場の検見川を破った千葉明徳は準々決勝で、難敵・日体大柏と激突する。吉岡監督は「一発勝負のトーナメントなので、何が起こるか、わかりません。みんなでハードワークし、勝利をつかみ取りたいです」と意気込んだ。 (文・写真=小室功)