昨年、女子ダブルスで失格騒動の加藤未唯 今年は「笑顔で終わりたい」と1回戦を突破
【パリ31日=吉松忠弘】昨年、混合ダブルスに優勝した女子ダブルス世界ランキング37位の加藤未唯(ザイマックス)が、ナディア・キチェノク(ウクライナ)とのペアで、1回戦を突破した。ダリア・サビル、アイラ・トムリャノビッチ(ともにオーストラリア)組に6-2、6-3でストレート勝ちした。 29日に試合が始まったが、第1セット5-2リードで降雨延期。30日も試合ができず、「初めて、中断して3日もあったので、どういう入り方をしようかと思ったが、いい状態で入れた」と、3日がかりの勝利に笑みを見せた。 昨年の女子ダブルス3回戦で、加藤がラケットで返球した球がボールガールの首に直撃した。この行動で、加藤組は失格となり、3回戦進出までに獲得した賞金と世界ランキングのポイントは没収となった。加えて罰金を科された。 この騒動は、日本国内で社会問題へと発展した。主審らへの抗議で、失格を誘発したとして対戦相手の言動が問題視された。また、当初、主審が警告としたのを、レフェリーらが失格処分にし、判定を覆したとして、加藤擁護の声も広がった。今大会で加藤は、昨年を振り返り「笑顔で今大会を終わりたい」と話した。
報知新聞社