ソフトバンク・オスナの後悔「なぜかは分からないけど…」 2点のリード守れなかった投球に「自分のプランが実行できなかった」
◆ソフトバンク6-6ロッテ(23日、みずほペイペイドーム) ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(29)が2点のリードを守れなかった。 ■ファンも唖然、ソトの打球は…【動画】 「悪いボールじゃなかったと思うんですけど、相手がうまく対応して本塁打になってしまった。結果として残念です」と反省を口にした。 あとアウト1つで試合終了だった。2点リードの9回、満を持してマウンドに上がった守護神は、代打角中勝也を中飛に打ち取った。その後の投球について「なぜかは分からないけど、自分のやりたかったプランが実行できなかった」と悔やんだ。岡大海に中前打を許し、藤岡裕大に四球を与えるなどして2死一、二塁とされると、4番ネフタリ・ソトに外側のボール球の直球をコンタクトされた。打球は右翼側のポール際へ。「ファールになってくれという気持ちでした」と祈るもむなしく、その内側のテラス席に入り逆転の3ランとなった。その裏にチームが1点をもぎ取り、自身の黒星は免れたが、勝ちゲームを逃してしまった。 前回のセーブ失敗も同じような展開だった。4月17日の日本ハム戦(エスコンフィールド北海道)。11回に2点を勝ち越した後、その裏のマウンドに上がったオスナは内野ゴロ2つで簡単に2死を取った。ただ、その後の万波中正に右前打、アリエル・マルティネスに左翼へのツーランを浴びてあっという間に同点に追いつかれた。 昨年は防御率0.92で26セーブを上げた守護神も、今季の防御率は3.29と物足りない。ここまでリーグトップの19セーブを記録し、直前まで7試合連続でセーブを挙げており、小久保裕紀監督は「あいつでやられたらしょうがないです。今日はやられてないし」とかばうも、どこか本来の姿とはかけ離れているように感じる。「体調、フィジカル的な問題はないし、むしろ調子はいい」。オスナは前向きな言葉を残したが、プランが実行できなかった「なぜか」が分かれば、安定感を取り戻すことはできるのだろうか。(大橋昂平)
西日本新聞社